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プレスリリースPress Release

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カービュー マーケットウォッチ(2006年7月度)

2006年9月4日

 自動車総合サイト「carview.co.jp」を運営する株式会社カービュー(本社:東京都中央区、代表取締役:松本 基)は、社団法人 日本自動車販売協会連合会が公表する「月間登録台数ランキング」をもとに、日本国内における自動車マーケットの動きを独自分析する。

進みつつあるクルマ市場の2極分化
7月順位 6月順位 動向 モデル名 メーカー名 台数
1 (2) ヴィッツ トヨタ 11,745
2 (1) カローラ トヨタ 11,139
3 (6) エスティマ トヨタ 8,748
4 (3) フィット ホンダ 8,534
5 (7) セレナ 日産 8,063
6 (5) ウィッシュ トヨタ 7,400
7 (15) レガシィ 富士重工 6,945
8 (8) パッソ トヨタ 6,607
9 (4) ステップワゴン ホンダ 6,606
10 (10) ラクティス トヨタ 6,278
11 (9) クラウン トヨタ 6,084
12 (11) ティーダ 日産 5,939
13 (14) ノート 日産 5,812
14 (12) アルファード トヨタ 5,519
15 (13) ヴォクシー トヨタ 5,473
16 (17) デミオ マツダ 5,179
17 (16) ノア トヨタ 5,085
18 (18) キューブ 日産 5,035
19 (21) bB トヨタ 4,775
20 (24) マーチ 日産 4,341

※社団法人 日本自動車販売協会連合会調べ
※輸入車および軽自動車を除く

カービュー編集部の独自分析: ■出口の見えない3/5ナンバー国産乗用車、13カ月連続で前年同月比がマイナスに!

 日本自動車販売協会連合会(自販連)や全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した7月のデータからマーケット概況をチェックしていこう。まず3/5ナンバーの国産乗用車は全体では24万8559台(日本メーカーブランドのみ)で、前年同月比は88.3%。これで13カ月連続の前年割れとなってしまった。しかも4カ月連続で10%以上のマイナスとなり、1〜7月の前年同期比でも93.1%まで落ち込んでいる。特に3ナンバーの普通乗用車は前年同月比94.1%だが、5ナンバーの小型乗用車が85.4%と大苦戦。やはりコンパクトカーが主流の5ナンバー小型乗用車はガソリン高騰の影響なのか、軽自動車に食われているようだ。

 メーカー別に見ても、三菱、スズキ、ダイハツ以外は前年を下回り、特に日産、ホンダ、スバルは20%以上の大幅なマイナス。スバルは7月の月間ランキングでレガシィが今年初めて7位とベスト10入りしたが、フォレスターとインプレッサの落ち込み分をカバーしきれなかった。

 一方、今年に入ってから前年同月比のプラスが続いている軽自動車は、バンやトラックなどの商用車は低調なものの、乗用車は今年発売されたニューモデルを中心に好調に推移。乗用車は12万8494台と前年同月比7%のプラスとなり、これで7カ月連続で前年を上回った。前月6月の前年同月比がマイナスだったスズキは商用車を含めた全体で101.6%と盛り返したが、ダイハツは2、5月に続いて前年を下回り、上半期は好調だった日産も85.6%と低迷。それとは対照的に、ゼストが9524台で月間ランキング3位となったホンダは商用車を含めた全体で141.1%、6月にリリースしたステラが月間販売目標5000台を大きく上回る7861台と好調に売れたスバルも128.8%と復調傾向となり、市場全体が好況だった軽自動車もメーカーによって明暗を分ける形となった。

 輸入車は日本自動車輸入組合(JAIA)のブランド別データによると、日本メーカー海外生産車を除いた海外メーカー車全体で1万7424台となり、前年同月比95.1%。2カ月ぶりに前年を下回ったが、前年同期比では101.5%と堅調な売れゆきだ。こうしてみると、軽自動車の一人勝ち状態ではあるものの、高価格車が多い3ナンバー普通乗用車や輸入車はなんとか前年をやや下回るレベルを保っていることがわかる。道具としてのクルマなら燃費&ランニングコスト面で有利な軽自動車、趣味性を求めるならブランド力のある3ナンバー普通乗用車や輸入車と、クルマ市場の2極分化がじわじわと進みつつあるようだ。

■ココも気になる! その1軽自動車を減産し、小型車生産を増やすスズキの新戦略

 軽自動車市場では33年連続年間トップと王座に君臨するスズキだが、3/5ナンバー乗用車市場でも着実にその勢力を伸ばしている。その中心となっているのが平成16年11月にモデルチェンジした「スイフト」だ。7月の月間ランキングで3カ月ぶりにトップとなった「トヨタ・ヴィッツ」でさえ、前年同月比95.6%と他のコンパクトカー同様に苦戦しているなか、7月も3981台で前年同月比は101.2%。前年同期比も113.5%と伸び率ではコンパクトカークラストップレベルという好調さなのだ。

 さらに7月には「スイフト」、「エスクード(海外名グランドビターラ)」に続く第3の世界戦略車である「SX4」を投入。7月は4日発売と販売期間が短かったにもかかわらず、2562台を記録。販売目標は年間1万5000台としか公表されていないが、単純計算すれば月割り目標の2倍強の売れ行きだ。しかもこの3台の世界戦略車は海外でも好調で、大量のバックオーダーをかかえている状況。そこでスズキはダイハツとデッドヒートを繰り広げる軽自動車を今年度3万台減産し、輸入用小型車を6万台増産することを決定。さらに今秋には年産24万台規模の小型車専用工場建設に着手することを発表した。台数は多く稼げる軽自動車だが、価格が安いためメーカーにとって利幅が小さいのは周知の事実。限られた生産力を利幅の大きい小型車に向けるとことで、さらなる成長を狙おうというのがスズキの新戦略のようだ。

■ココも気になる! その2アウディの成長は今後も続くのか?

 昨年も年間販売台数で前年比111.6%と6年連続でプラスとなったアウディ。台数も1万5420台とアウディジャパンとしては過去最高となり、国内の海外ブランドシェアで4位に躍り出た。アウディは世界的にも好調で、2006年6月中間期で販売台数が46万3494台と9.8%アップ。本国ドイツでは微増だったものの、中国やイギリス、イタリア、スペイン、フランスなどで数字を伸ばした。日本でも6月に販売を開始した「RS4/RS4アバント」と、受注をはじめた「S8」が約1カ月で今年の販売予定台数を完売するなど、その勢いは続いているが、月ごとの前年同月比は3カ月連続のマイナス。1〜7月の前年同期比も98.8%と前年割れとなってしまった。

 確かにブランドイメージが上がり、1000万円クラスの「RS4/S8」といったハイパフォーマンス&プレミアモデルも売れるようになったのだが、昨年ビッグマイナーチェンジ&フェイスリフトが行われ、好調だった「A4」が伸び悩み気味なのも事実。この下半期こそが、本当のアウディジャパンの実力が試されるのかもしれない。

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