home>カービュー マーケットウォッチ(2009年1月度)

プレスリリースPress Release

プレスリリースPress Release

カービュー マーケットウォッチ(2009年1月度)

2009年1月20日

 自動車総合サイト「carview.co.jp」を運営する株式会社カービュー(本社:東京都中央区、代表取締役:松本 基)は、社団法人 日本自動車販売協会連合会が公表する「月間登録台数ランキング」をもとに、日本国内における自動車マーケットの動きを独自分析する。

国産乗用車が5カ月連続のマイナスで、年間合計も前年割れ!
12月 順位11月順位動向モデル名メーカー名台数
1(2)フィットホンダ9,910
2(1)カローラトヨタ6,617
3(5)プリウストヨタ6,047
4(3)ヴィッツトヨタ5,945
5(16)キューブ日産5,051
6(4)フリードホンダ4,918
7(7)パッソトヨタ4,012
8(10)スイフトスズキ3,328
9(11)セレナ日産3,185
10(6)ヴェルファイアトヨタ3,161
11(9)エスティマトヨタ3,152
12(18)デミオマツダ3,116
13(8)ヴォクシートヨタ3,075
14(14)オデッセイホンダ2,904
15(13)クラウントヨタ2,701
16(24)ステップワゴンホンダ2,627
17(12)ノート日産2,537
18(20)ノアトヨタ2,512
19(17)ティーダ日産2,502
20(19)ラクティストヨタ2,448

※社団法人 日本自動車販売協会連合会調べ
※輸入車および軽自動車を除く

カービュー編集部の独自分析: 国産乗用車が5カ月連続のマイナスで、年間合計も前年割れ! 軽乗用車は3カ月ぶりに前年を下回り、輸入車は8カ月連続のマイナス

 今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した12月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車を含めた3/5ナンバー乗用車(軽自動車は除く)全体では15万8785台で、前年同月比77.2%と5カ月連続の前年割れ。バンやトラックなどの貨物車やバスを含めた登録車全体でも22.3%減の18万3549台で、12月単月として初めて20万台を割り込んだ。年間トータルでは乗用車全体が280万664台で前年比94.8%、登録車全体は321万2342台、93.5%となり5年連続のマイナスとなった。この321万2342台というのは販売がピークだった1990年の597万5089台に比べ、276万2000台強も減少している。

 輸入車と軽自動車を除く国産乗用車は14万745台(日産デュアリスの輸入分9台を含む)で前年同月比は78.2%。メーカーごとの合計では2カ月連続で全メーカーが前年を下回った。国産乗用車の月間ランキングでは「ホンダ フィット」が3カ月ぶりにトップに返り咲き、「トヨタ カローラ(アクシオ、フィールダー、ルミオンの合計)」が2位、3位には「トヨタ プリウス」が入った。年間ランキングはフィットが17万4910台でダントツとなり、2位以下はトヨタ勢のカローラ、「ヴィッツ」、「クラウン」、プリウスと続き、「日産 セレナ」が6位、7、8位はトヨタの「パッソ」、「ヴォクシー」、9位に「日産 ティーダ」がつけ、10位は「マツダ デミオ」だった。

 軽自動車はニューモデルが堅調だった乗用車タイプも9万3759台で前年同月比94%と3カ月ぶりにマイナスとなり、商用車タイプを含む全体では12万2770台で93.3%と2カ月連続の前年割れ。年間トータルでは乗用車タイプが142万6979台で前年比98.6%、全体でも186万9893台で97.4%と2年連続で前年を下回った。

 輸入車(乗用車のみ)は日本メーカー製を含めた全体で1万8049台、前年同月比67.1%と8カ月連続のマイナス。海外メーカーブランド別月間乗用車ランキングはVW(フォルクスワーゲン)が3カ月連続トップ、BMW(MINIを除く)2位、メルセデス・ベンツ3位となったが、BMW、M.ベンツが前年同月比52.3%、49.9%(VWは88.9%)と大きく落ち込む結果となっている。

各ブランドの「ココも気になる!」 レクサス:ハイブリッド車で活路を見いだせるか?

 2007年は前年にデビューした「LS460」の堅調な売れ行きのおかげで前年を上回ったが、2008年はレクサスブランド全体で2万5945台にとどまり、前年比74.5%と前年割れ。急激な景気後退の逆風をモロに受けた形となった。その中で、「GS450h」が1314台で前年比133.8%とプラスに転じたのが明るい話題。もはや高級車とはいえ、環境性能は無視できないということだろう。その意味で、発売3年目に入る「LS600h」の売れ行きが注目される。また今年1月に登場したレクサス初のプレミアムSUV「RX350/RX450h」の評価も要チェックだ。

トヨタ:新型プリウスの売れ行きに注目

 2008年は「クラウンロイヤル/アスリート/ハイブリッド」、「アルファード/ヴェルファイア」、「iQ」などのニューモデルを投入したが、クラウン系とヴェルファイア以外は今一つの売れ行きで、国産乗用車のみでは年間128万7564台で前年比94.2%となった。日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞車、iQも11月1635台、12月2371台と台数は伸びているが、月間販売目標2500台には届いていない。今年のニューモデルでは先日のデトロイトショーで公開された新型「プリウス」が大注目。「ホンダ インサイト」に対抗して、現行型も一部継続販売されるようだが、起爆剤になることを期待したい。

日産:ニューモデルの噂が少ないのが不安材料

 トヨタが毎月のようにマイナーチェンジを含めた新車攻勢を展開したのに対し、モデルチェンジが下半期に集中していたのが日産。それだけに6月発売の「ティアナ」が年間1万5832台で前年比161.9%と貢献したが、軽自動車を除いた日産の乗用車全体では46万4168台で前年比94.9%だった。ただ9月発売の「ムラーノ」が12月の前年同月比125.7%、11月発売の「キューブ」は176.2%、12月発売の「フェアレディZ」も653.8%と好調なだけに今後の伸びは期待できそう。その一方で、今年はニューモデルの端境期のようで、これといった話題のモデルが見当たらないのが気になるところだ。

ホンダ:フィットの大ヒットで年間合計がプラスに!

 2007年10月にモデルチェンジした「フィット」が大ヒット。初代に続き、2代目も年間ランキングトップに輝いた。さらに5月に投入した「フリード」も月平均6330台と月間販売目標4000台を大きく上回る売れ行きとなり、軽自動車を除くホンダ国産乗用車全体で41万8794台で前年比107.1%とプラスになった。今年は早くも注目を集めているハイブリッドカー「インサイト」を投入。200万円を下回るリーズナブルな価格設定が噂されているだけに期待が大きい。10月発売の「オデッセイ」、12月発売の「アコード」も前年を大きく上回る売れ行きとなっているだけに台風の目になりそうだ。

マツダ/スバル/三菱:見逃せないニューモデルが登場予定

 マツダは「アテンザ」をモデルチェンジし、「ビアンテ」を投入したが、ビアンテが月間販売目標3000台を大きく下回る月平均1840台と苦戦し、年間16万2259台で前年比95.6%。スバルは2007年12月の「フォレスター」のモデルチェンジに続き、「エクシーガ」、トヨタ/ダイハツからのOEMモデル「デックス」を発売し、年間8万5050台で前年比100.3%。三菱は軽自動車以外では「ギャランフォルティス スポーツバック」のみだったこともあり、年間6万1270台、前年比78.3%だった。今年はマツダが「アクセラ」、スバルは「レガシィ」をモデルチェンジし、三菱は初の量販電気自動車「iMiEV」を投入する予定だ。

スズキ/ダイハツ:軽自動車バトルの行方は?

 スズキは「スイフト」が年間5万8950台で前年比111.4%を好調だったこともあり、3/5ナンバーの国産乗用車は年間8万7100台で前年比102.7%とプラス。軽乗用車ではモデルチェンジした「ワゴンR」が月間販売目標1万8000台を一度も上回れなかったが、45万4793台で101.1%と前年を上回った。ダイハツは3/5ナンバー国産乗用車こそ年間7300台で前年比62.5%だったが、軽乗用車では「タント」や「ムーヴコンテ」が好調で、50万4938台で104.9%とプラスをキープし、昨年に続き、軽自動車ナンバーワンの座を確保した。今年は軽乗用車部門でスズキの巻き返しが注目される。

輸入車:ゴルフ、Eクラスと注目モデルが続々デビュー

 2008年は海外メーカー製乗用車のみで見ても、年間19万2317台で前年比83.6%と厳しい状況だった輸入車市場。人気のドイツ勢でさえ、アウディの1万6040台、105.4%以外、VW4万5522台、87.6%、メルセデス・ベンツ3万7001台、79.1%、BMW(MINI除く)3万5945台、76.3%と軒並み大幅な前年割れだ。ただ今年は話題のニューモデルが数多い。VWは2ドアクーペの「シロッコ」を投入し、「ゴルフ」をモデルチェンジ。M.ベンツも「Eクラス」をモデルチェンジする。BMWは電動開閉ルーフ搭載の「Z4」が登場予定。さらにアルファロメオの「ミート」など、ファン待望のモデルが目白押しだ。

ココも気になる! その2 メルセデス・ベンツがスマートでエコカー路線を展開

 高価格車が多い輸入車市場が冷え込んでいる。海外メーカー製全体で1〜11月の前年同期比は85.3%。国産乗用車の97.2%に比べても状況は厳しいのだ。これはドイツ車御三家、VW、メルセデス・ベンツ、BMWも例外ではなく、前年同期比はいずれも87.5%、83.0%、80.0%と2ケタの大幅なマイナスだ。

 ただ日本市場を見限っているわけではない。VWはヨーロッパでモデルチェンジしたばかりの「ゴルフ」を来年夏頃には日本導入の予定だし、BMWも11月に「3シリーズセダン/ツーリング」をマイナーチェンジし、日本の駐車場事情に合わせて全幅を1800mmに収めた。さらにメルセデス・ベンツは10月にプレミアムコンパクトSUVとして「GLK」をデビューさせ、12月には「スマートフォーツー」にアイドリングストップ機構を搭載した“mhd”を投入してきた。

 スマートは元祖マイクロコンパクトカーとして1998年にデビュー。今年1月に2代目が発売されたが、全世界で累計100万台を突破し、日本でも累計で約1万8000台が販売された。そんなスマートに輸入車唯一のアイドリングストップ機構、スタート/ストップ機構を標準装備。これはブレーキ操作により車速が8km/h以下になると自動的にエンジンが停止し、ブレーキペダルから足を離すと瞬時にエンジンが再スタートする機構で、10・15モード燃費で23km/リッターを実現。価格はクーペ184万円、カブリオ213万円と国産車に比べれば高価だが、メルセデス・ベンツ日本では今年の月平均販売台数と同等の100台は達成可能としている。ベンツディーラーで買えるエコカーの売れ行きはいかに?

Site Map