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プレスリリースPress Release

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カービュー マーケットウォッチ(2009年3月度)

2009年3月18日

 自動車総合サイト「carview.co.jp」を運営する株式会社カービュー(本社:東京都中央区、代表取締役:松本 基)は、社団法人 日本自動車販売協会連合会が公表する「月間登録台数ランキング」をもとに、日本国内における自動車マーケットの動きを独自分析する。

国産乗用車は前年同月比67.9%で7カ月連続のマイナス
2月順位1月順位動向モデル名メーカー名台数
1(1)フィットホンダ9,551
2(2)パッソトヨタ9,387
3(3)ヴィッツトヨタ8,515
4(4)カローラトヨタ8,038
5(7)セレナ日産6,479
6(9)ノート日産5,275
7(11)ヴォクシートヨタ5,205
8(8)フリードホンダ5,147
9(6)キューブ日産5,139
10(/)インサイトホンダ4,906
11(15)ティーダ日産4,795
12(5)プリウストヨタ4,524
13(14)スイフトスズキ4,124
14(10)デミオマツダ4,081
15(20)ラクティストヨタ3,878
16(12)エスティマトヨタ3,864
17(18)ノアトヨタ3,799
18(16)クラウントヨタ3,438
19(25)ウィッシュトヨタ3,140
20(23)マーチ日産3,002

※社団法人 日本自動車販売協会連合会調べ
※輸入車および軽自動車を除く

カービュー編集部の独自分析: 国産乗用車は前年同月比67.9%で7カ月連続のマイナス 軽乗用車、輸入車も8.7%、38.4%減と低水準の結果に

 今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した2月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車を含めた3/5ナンバー乗用車(軽自動車除く)全体は19万4236台で、前年同月比67.8%。これで7カ月連続のマイナスで、下落率が2ケタ超になったのも5カ月連続だ。ナンバー別では3ナンバーが7万6380台で前年同月比59.3%、5ナンバーは11万7856台で74.8%と、3ナンバー車の不振が目立つ。またバンやトラックなどの貨物車やバスを含めた登録車全体でも21万8212台にとどまり、2月単月の実績としては1974年以来、35年ぶりの低水準となっている。

 輸入車と軽自動車を除く国産乗用車は18万2876台(日産 デュアリスの輸入分17台含む)で前年同月比は67.9%。メーカーごとの合計も全メーカーが前年割れで、それもダイハツを除き、すべて2ケタ台。200万円を切るハイブリッドカー、「インサイト」の好調さが話題となったホンダも79.2%で、三菱は49.5%と前年の半分以下の水準に落ち込んだ。

 国産乗用車の月間ランキングでは「ホンダ フィット」が3カ月連続トップとなり、2〜4位も前月同様、「パッソ(セッテ含む)」、「ヴィッツ」、「カローラ(アクシオ、フィールダー、ルミオンの合計)」のトヨタ勢がランクイン。注目のホンダ インサイトは販売日数が短く、月間販売目標5000台はクリアできなかったが、4906台で10位に入った。

 軽自動車は商用車を含む全体で16万2370台、前年同月比90.2%と4カ月連続で前年を下回り、これまで堅調に推移していた乗用車部門も13万279台で91.3%と3カ月連続のマイナス。国内に渦巻く“買い控え”ムードが軽乗用車にも広がってきた気配だ。

また輸入車(乗用車のみ)は日本メーカー製を含む全体では1万1377台、前年同月比61.6%。海外メーカー製のみでも1万701台、65.7%と10カ月連続のマイナスだ。海外メーカーブランド別乗用車ランキングはVW(フォルクスワーゲン)が5カ月連続トップで、2位メルセデス・ベンツ、3位BMW(ミニを除く)。順位は前月と変わらないが、BMWの前年同月比が53.4%と13.1ポイントも悪化している。

ココも気になる! その1 2月6日発売のインサイトがトップ10にランクイン!

 深刻な販売低迷に悩む国内のクルマ市場だが、2月6日に発売されたホンダ インサイトが好調な売れ行きとなっている。発売月の2月は販売日数が他車に比べて短かったが、4906台で10位にランクイン。月間販売目標の5000台には届かなかったが、発売後約1カ月の受注が約1万8000台と順調な立ち上がりだ。

 インサイトは軽量コンパクトなハイブリッドシステムによる10・15モード走行30km/リッターという優れた燃費性能に加え、ハイブリッドカーとしてはリーズナブルな189万円からという価格設定が話題になったが、その189万円のGが全体の40%を占め、L40%、LS20%というのが受注の構成比。また購入層も40〜50歳代のファミリーのほか、30歳代の独身層、20〜30歳代の既婚層など、老若男女を問わず幅広いユーザーに支持されているという。

 そんなインサイトの登場で、まだ2月のみの結果でしかないが、昨年来、好調に売れてきたトヨタの元祖ハイブリッドカー、「プリウス」が4524台で11カ月ぶりにトップ10圏外(12位)に後退し、前年同月比も77.8%と14カ月ぶりにマイナスとなってしまった。

 プリウスは今年5月にモデルチェンジの予定で、インサイトの低価格設定に対抗して現行型も継続販売されることが確実視されてきたが、ここにきて、新型プリウスも現行型を下回る価格で販売されると報じられ、各メディアを賑わしている。インサイトの評判に水を差す情報戦なのか、カンフル剤としてのトヨタの戦略なのか、プリウスvsインサイトのバトルから、今しばらく目が離せそうにない。

ココも気になる! その2 2年連続で前年を上回ったアウディも前年同期比79.5%と苦戦

 ここ数年、軽自動車を除く国産車の販売台数が1970年代水準まで低迷するなか、輸入車も海外メーカー製のみの合計では3年連続で前年比がマイナスになるなど、輸入車市場を取り巻く状況が厳しくなっている。特に昨年は軽自動車を除く国産車が前年比95.9%だったのに対し、海外メーカー製輸入車は83.6%と大きく落ち込んでしまった。昨年後半以降の日本の景気動向からすれば、高価格車が多い輸入車の苦戦は想定内ともいえるが、一方でアウディは例外だった。年間合計が2年連続で前年を上回り、昨年は1万6040台で前年比105.4%と、1967年の輸入開始以来、過去2番目に多い販売台数を記録したのだ。

 これは日本市場では過去最多となる9車種のニューモデル投入が功を奏した形だが、アウディは世界市場でも好調で、昨年はアウディ史上初の100万台販売を達成。売上高、利益とも過去最高となっている。

 そんなアウディも今年は、1月606台/前年同月比77.2%、2月857台/同81.2%と苦戦している。もちろん、海外メーカーブランド別ランキングトップ10の中で前年比がプラスなのは、「500」シリーズが好調に売れているフィアット(1、2月の累計で458台/前年比272.6%)だけ、という市場環境の厳しさもあるが、順調に輸入車市場の中でシェアを拡大してきたアウディにとって正念場ともいえる状況。今年は「A5」&「S5」のオープントップや、ビッグクーペとなるA7などのデビューが噂されているが、既存モデルをどこまで拡販できるのかも、要注目といえそうだ。

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