home>カービュー マーケットウォッチ(2007年8月度)

プレスリリースPress Release

プレスリリースPress Release

カービュー マーケットウォッチ(2007年8月度)

2007年8月31日

 自動車総合サイト「carview.co.jp」を運営する株式会社カービュー(本社:東京都中央区、代表取締役:松本 基)は、社団法人 日本自動車販売協会連合会が公表する「月間登録台数ランキング」をもとに、日本国内における自動車マーケットの動きを独自分析する。

25カ月連続前年同月比マイナスと出口の見えない国産乗用車
7月順位 6月順位 動向 モデル名 メーカー名 台数
1 (1) カローラ トヨタ 11,545
2 (2) ヴィッツ トヨタ 9,803
3 (3) フィット ホンダ 7,282
4 (7) エスティマ トヨタ 7,227
5 (9) デミオ マツダ 7,087
6 (24) ヴォクシー トヨタ 6,854
7 (4) セレナ 日産 6,816
8 (5) パッソ トヨタ 6,592
9 ノア トヨタ 5,659
10 (6) ストリーム ホンダ 5,562
11 (23) インプレッサ 富士重工 5,143
12 (14) ウィッシュ トヨタ 5,131
13 (12) ステップワゴン ホンダ 5,121
14 (8) ティーダ 日産 4,927
15 (21) アルファード トヨタ 4,758
16 (18) ラクティス トヨタ 4,690
17 (17) アリオン トヨタ 4,590
18 (10) マーチ 日産 4,559
19 (13) プリウス トヨタ 4,467
20 (16) スイフト スズキ 4,388

※社団法人 日本自動車販売協会連合会調べ
※輸入車および軽自動車を除く

カービュー編集部の独自分析: ■25カ月連続前年同月比マイナスと出口の見えない国産乗用車軽自動車も4カ月連続の前年割れで、プラスなのは輸入車のみ

 今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した7月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車を含めた3/5ナンバー乗用車(軽自動車は除く)全体では24万4842台で、前年同月比は91.4%。これで25カ月連続のマイナスとなった。ナンバー別では3ナンバーの普通乗用車は11万675台で前年同月比105.8%と5カ月ぶりに前年を上回ったが、5ナンバーの小型乗用車は13万4167台で82.2%と18カ月連続のマイナス。2ケタの大幅減も14カ月連続と長期下落傾向が続いている。5ナンバーコンパクトカーのライバルとなる軽自動車も7月は11万3177台(乗用車のみ)で前年同月比88.1%と4カ月連続で前年を下回っている。やはり現状ではクルマ市場全体が冷え込んでいるといえそうだ。

 輸入車を除く国産乗用車は22万3460台で前年同月比は89.7%。メーカーごとの合計ではマツダと三菱以外は前年を下回っているが、日産、スズキ、ダイハツは前年同月比76.2%、89.2%、40.6%と2ケタの大幅なマイナスだ。ただスズキは1〜7月計の前年同期比が102.1%とプラスだし、ダイハツは軽自動車市場ではナンバーワンの座を獲得しているが、日産は輸入車で集計される「デュアリス」(7月は3467台)を加えても前年同月比83.5%と落ち込んでいる。先日、「エクストレイル」がモデルチェンジされたが、その売れ行きに期待したいところだ。

 月間ランキングでは10カ月連続トップの「トヨタ カローラ(アクシオ、フィールダー、スパシオ、ランクスの合計)」をはじめ、2位「トヨタ ヴィッツ」、3位「ホンダ フィット」とトップ3は5カ月連続で同じ顔ぶれだが、6月27日にモデルチェンジした「トヨタ ヴォクシー」が前月24位から6位、「ノア」が前月35位から9位にジャンプアップ。7月5日にモデルチェンジした「マツダ デミオ」も5位と3カ月連続でトップ10入りを果たした。

 輸入車は、日本メーカー製輸入車として集計される「日産 デュアリス」が3467台と依然として好調で、全体では2万1382台(貨物車は除く)、前年同月比114.3%と3カ月連続で前年を上回った。しかし海外メーカー製のみでは1万6815台で前年同月比96.5%。前年同期比も91.5%と低調だが、単月ではマイナス幅が減少しているだけに今後が期待される。海外メーカーブランド別乗用車ランキングでは2カ月ぶりにVW(フォルクスワーゲン)がトップに返り咲き、2位BMW、3位メルセデス・ベンツ、4位ミニ、5位アウディ、6位プジョー、7位ボルボの順(月間販売台数500台以上)となった。BMWは「X5」、メルセデス・ベンツは「Cクラス」などのニューモデルが順調な滑り出しで前年同月比もプラスに転じたが、マイナスが続くVWも「ポロ」の特別仕様車や「ゴルフGT」系のフェイスリフトで対抗。今後の巻き返しに注目だ。

■ココも気になる! その1コンセプトから一新したデミオで不振脱却をねらうマツダ

 昨年、年間トータルの前年比が89.8%と3年連続のマイナスとなったマツダ。それまでの2年間は99.8%、99.9%とほぼ前年並みだったが、昨年は特に厳しい1年となってしまった。それでも今年は、昨年マイナーチェンジした「アクセラ」、「ベリーサ」、RHT(パワーリトラクタブルハードトップ)を追加した「ロードスター」が勢いを取り戻し、3モデルとも前年同期比がプラスとなっている。

 そんなマツダが基幹車種のひとつ、「デミオ」を7月5日にフルモデルチェンジ。これで2002年の「アテンザ」から始まったマツダのブランドメッセージZoom-Zoomが第二世代に切り替わっていくことになる。それだけに従来のスペースワゴン的なコンセプトから、パーソナルスマートコミューターとしての一大改革が行われ、スタイリッシュなコンパクトカーに生まれ変わった。旧型も根強い人気だっただけに出足が注目されたが、7月は実販売日数が少なかった新型だけで6440台と好スタート(新旧合わせると7087台)。新型の月間販売目標5000台を軽くクリアした。発売後1カ月の受注も1万5000台に達し、好調な売れ行きとなっている。受注ベースでは、13Cと省燃費仕様の13C-Vが全体の約6割となり、スポーティグレードのスポーツも販売計画以上に好調。また全グレードでCVT装着車が過半数を占めている。苦戦が続くコンパクトカークラスだけに、カンフル剤としてのデミオの伸びも要チェックだ。

■ココも気になる! その27年連続輸入車ナンバーワン、VWの反撃に注目!

 昨年、前年比101.8%となる5万4384台を売り上げ、7年連続で輸入車ナンバーワンとなったVW。車種別でも「ゴルフ」が2万3621台で4年連続トップとなり2冠を制した。しかし今年に入って売れ行きが鈍り始め、7カ月連続で前年同月比がマイナス。前年同期比でも90.2%と低迷している。ただニューモデル投入には積極的で、ツインチャージャーTSIエンジンを搭載した「ゴルフGT TSI」をはじめ、「ゴルフトゥーラン」と「トゥアレグ」をマイナーチェンジ、さらに7月には「ゴルフヴァリアント」を発売。このほか8月にも「ポロ」の特別仕様車、ファインを投入したり、ゴルフGT TSIのフロントグリルを刷新するなど販売攻勢を強めている。

 またVW14番目のモデルシリーズとして、新型SUV「ティグアン」を9月に開催されるフランクフルトショーで世界初公開する。このティグアンはサイズ的にはトゥアレグより小さいが、クーペとSUVをクロスオーバーさせたようなスタイリッシュなエクステリアが特徴。エンジンは3種類のガソリン直噴ターボと2種類のディーゼルを用意。特にディーゼルは2009年の施行が予定されるユーロ5排ガス基準に適合するなど、次世代SUVとしての環境性能にも十分に配慮されている。正式なアナウンスはないものの、10月27日〜11月11日に開かれる東京モーターショーにも出展される可能性が高い。今後のVWの車種展開を見極める意味でも要注目の一台になりそうだ。

Site Map