今回試乗できたのはセダンの最高級グレード“24TL”とスポーツグレード“ユーロR”で、同時発表されたワゴンは生産の関係でデリバリーが少し遅れるという。ワゴンについては近々お伝えする予定だ。さて、まずは24TLだが、今回の試乗車には注目のHiDS(メーカーオプション扱い)も備わっており、ホンダ最新技術のショーケースとしても注目の1台だ。さすがにこのサイズになると前後とも広く、またホンダ車全体に共通する課題だったインテリアの品質感も大幅アップしたばかりか、左右独立式オートエアコンなど“高級車”といっても通用する充実装備が自慢。さらに、ホンダ車といえば、どのモデルも固めのフットワークによるスポーティ感が売り……というイメージがあったが、この24TLは引き締まりながらもゆったりとストロークさせるタイプで、いい意味でヨーロッパ車的な乗り味を持つ。プリメーラ、アテンザなど、どれも好評の最新のヨーロッパ基準セダンと比較しても遜色のないデキである。 注目のHiDSはシーマに続くステアリング制御を備えたレーンキープ機構とブレーキ制御付きの車間距離キープ機構をもつ、現時点で“最も自動運転に近い”ハイテクだ。230R(シーマは1000R)までのカーブで自動操舵を可能としたそうだが、これは日本全国の高速道路をフルカバーできる数値なのだという。もっとも、安全確保のためにある一定時間以上の手放し運転をすると、HiDSは自動解除されるので、あくまで主体はステアリングを握る人間というコンセプトである。また車間距離キープ機構でも0.2G(シーマは0.05G)までのブレーキ制御を行うという。0.2Gというとわれわれシロートには分かりにくいが、体感的には急ブレーキとはいかないまでも、普通の人が「おっとっと」と強めにブレーキングするくらいの制動力で、これなら空いた片側2車線道路でゆったりとクルージングしているかぎり、急な割り込みや渋滞でもないかぎりほとんど人間がブレーキを踏むことはなさそう……とそれくらい高度なものだ。