
取材協力 :フィアット オート ジャパン株式会社 (2002年7月9日取材)
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車種追加
(2002年6月27日発表)
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ニッサン・ファンが“GT-R”というネーミングに特別な感情を抱いているように、アルフィスタにとって“GTA”というネーミングには格別な思いがある。“GTA”というネーミングを冠したアルファ・ロメオが初めて登場したのは1965年のこと。ジュリアスプリントGTをベースに徹底的な軽量化を施したジュリアスプリントGTAは、欧州のツーリングカーレースで連戦連勝。そして、伝説的な存在となった。その後、一部のレーシングカーや少量生産モデルに使われたことはあったが、正式なカタログモデルとして“GTA”の名を冠したモデルが販売されるのは実に37年ぶりのことである。
本国にはセレスピード仕様やスポーツワゴンのGTAもあるが、日本に導入されるのは6速MTのセダンのみ。価格は544万円と、2.5リッターのV6ユニットを積むノーマルモデルに対して149万円高となる。一見高いように思えるが、今年の日本への割り当て台数はわずか250台。また、実際に乗ってみると149万円の差に十分納得できるばかりか、「安い!」とさえ感じた。なぜなら、156GTAはBMWのM3(800万円)と対等に渡り合えるだけのドライビング・プレジャーを秘めているからだ。
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“GTA”という特別なネーミングを持つモデルにしては、外観は比較的おとなしく仕上がっている。通常モデルと比べて、フロントバンパーのエアインテーク面積が大きくなっていたり、ワイドタイヤ(2.5リッターV6の205/55R16に対して225/45R17)を収めるべくフェンダーが若干張り出していたり、また、サイドスカートの装着やディフューザー状のリアバンパーなど、それなりの演出はしているものの、レーシングカー・ライクという表現が相応しいほどのルックスではない。むしろ、オリジナルデザインの美しさをスポイルしないよう、機能上でどうしても必要な部分だけを慎重にモデファイしたといった印象だ。
インテリアにも同じことがいえる。サイドサポートが張り出したハイバックタイプの本革シートとアルミ削りだしタイプのペダル類を除けば、ノーマル156との違いはほとんどない。それどころか、デュアルゾーン式フルオートエアコンやBOSEサウンドシステムなどが標準装備となるインテリアには、ゴージャスな雰囲気さえ漂っている。同じ“GTA”とはいえ、軽量化のために余分なものをすべて剥ぎ取った、かつてのジュリアスプリントGTAとは、まったくコンセプトが異なることを実感できる空間である。事実、軽合金の使用を含め、156GTAには軽量化にこだわった形跡は見られない。それは数字を見ても明らかで、2.5リッターV6モデルに対してウェイトは60kg重くなっているのだ。
この件に関してアルファ・ロメオは、「エンジンのパワーアップによってパワーウェイトレシオは小さくなっている」という、レトリックじみたコメントをしている。“GTA”と名乗るからには、せめてボンネットぐらいはアルミにして欲しかった・・・・・・、そんな考えすら脳裏をよぎる。しかし、実際に乗ってみて、不満は100万光年の彼方に飛び去ってしまったのだった。
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