
取材協力 :トヨタ自動車株式会社(2001年7月4日取材)
|
 |

車種追加 (2001年6月11日発表) |
|
|
|
|
|
 |
bBベースのピックアップトラックともいうべきbBオープンデッキ。初めてお披露目されたのは確か1999年秋の東京モーターショーのときだったが、あの時点ではベースのbBも発売されておらず、オープンデッキも市販するかどうかは未定の状態だったらしい。
あれから約1年半、ついに発売となったオープンデッキは、bBのリアトランクにあたる部分をオープンな荷台にしてあるが、荷台との仕切り部分をハッチゲートに。そして、ボディの左側面には観音開きドアを設置……と、bBのトラックバージョン、というよりは"新形態のオープンクーペ"と考えたほうが理解しやすいかも。リアを荷台化した影響はリアシートにも及んでおり、足元スペースはかなり狭く、シート自体も薄いベンチタイプとなっているから、もはやミニバンではなく2+2といった感じである。
「20リッターのポリタンクが7個積める」という荷台部分は、濡れたり汚れたり臭ったりする使用済みのアウトドアアイテムを積むもよし、週末、ショッピングで買った背の高い観葉植物やガーデニング用品を積むもよし、もしくは室内に入れるとどうしても汚れてしまうペットを乗せてもよし(安全性からは薦められないが)……と、「使い方はあなた次第」というのがトヨタの主張だ。
|
|
|
bBオープンデッキのエンジンは、ノーマルbBと同じ1.5リッターである。だいたい既存の車種をベースとしたオープンタイプというと、「ベース車よりもボディ剛性が落ちて車重も重くなり、乗り味は少し落ちるが、まあ、オープン時の気持ちよさを考えればこんなもの」という結論になるのが普通だ。クルマのボディというのは開口部が増えるほど剛性が落ちる傾向にあるし、それをなんとかしようと補強すると重くなり、それでもカバーしきない場合がほとんどだ。しかし、オープンデッキの場合は、ベースよりもドアの枚数が減っただけでなく、荷台最後部とリアハッチとゲート(隔壁)も1枚増えており、大きな箱のノーマルbBより実は剛性確保には有利なカタチをしている。しかも、後半のルーフを切り取ったことで車重もノーマルより20kgほど軽く仕上っている。
クルマの性格を考慮して、サスペンションはノーマルよりも少しソフトにセッティングしているそうだが、軽くて強くなったボディのおかげか、走りの印象はノーマルよりも良好なくらいである。ボディは意外なほどガッチリした感じだし、リアルーフ部分を大きく切り取ったことで重心も下がっているのだろう。その意味では、サスペンションをもっとスポーティにチューンする手もアリ、といえるかもしれない。
|
|
|
昨年の新車販売におけるセダン比率は30%を切った。かといって、クーペはもちろんのことSUV系も減少傾向にあるから、増えているのはもっぱらミニバンやワゴンの類である。こうなると、もともとはアウトドアっぽい雰囲気を演出できる個性派アイテムだったミニバンだが、今の時代、ミニバンで個性を主張するのは相当に難しい。とはいえ、この種のボディをスポーツカーのように走らせるのは基本的にムリがある。
そう考えると、このbBオープンデッキのような方向性は"ミニバン時代のハズシ"として個人的にはとても魅力的に思える。リアシート空間はほとんど緊急用だからミニバンとしての機能性は後退しているが、よく考えればミニバンユーザーの大半は通常1名〜2名乗車の機会が多いはずだ。それに、本当にたくさんの人を乗せられるミニバンはそれこそいくらでもある。もう少しいうと、こういうイロモノ(?)が出てくるほど、ミニバン世界というのも成熟してきたということだ。
|
| |