
取材協力 :ダイハツ工業株式会社
(2002年6月25日取材)
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ニューモデル
(2002年6月19日発表)
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クリックするとルーフの開閉が
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軽自動車の新規格化とともにスズキ・カプチーノが姿を消して以来、久々に登場したオープン2シータースポーツ軽がダイハツ・コペンだ。デザインは、ほぼ昨年の東京モーターショーに展示された参考出品車のまま。4気筒ターボ+ティップシフト付き4速AT(5速MTもある)のFFパワートレーン、そして、フロントストラット&リアトーショービームといった足回りなどの基本メカニズムについては、採用するターボチャージャーが新開発のものである以外、同社のマックスに準じているといっていい。ルーフシステムはメルセデスSLKやプジョー206CC、トヨタ・ソアラですでに採用されている電動ハードトップ方式(ダイハツはアクティブトップ)だ。
また、今回登場したコペンが、単に、「マックスをベースにしたファンカー」の域を超え、ダイハツ技術陣のコダワリと将来への実験的要素が満載であることにも注目したい。フード類やルーフには、なんとアルミニウムを採用。しかも、その表面のペイントには、セルシオ並の5層コート(ホワイトのみ4層)を奢るという贅沢さ。さらに、月に500台という生産ペースや従来の基準を大幅に上回る品質要求などの関係から、コペンは選りすぐりの熟練工による専用のセミハンドメイドラインで組み立てられるという。
ここまで凝ったメカニズム、軽自動車としては前例がないほどの高品質路線にも関わらず、価格は149万8000円とのこと。軽自動車としては高価な部類に入るが、キャラクターと生産の手間を考えれば、驚異的に安いモデルといえるのかもしれない。
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最新の軽自動車にあって、各部の品質や走りの実力において、ダイハツ・マックスは完全に頭ひとつ抜け出した存在である。前述したとおり、コペンの質感はそのマックスに輪を掛けて“高級”だから、もはや、普通車と肩を並べる品質といえるかもしれない。
ダッシュボードの質感は、普通車を見る目で見てもハイレベルであり、エクステリアのペイント品質などをとっても、ボディサイズを別にすれば、
「マツダ・ロードスターより高級感が漂っている」 というのが、偽らざる感想だ。20秒でクーペからオープンへ変身するアクティブトップも嬉しくなるほど緻密な作動である。
高精度の樹脂製コンプレッサーシュラウドが新採用された4気筒ターボエンジンは、3気筒とは一線を画すスムーズさ。6000rpmを越えると、さすがに回転は鈍りがち(リミットは8000rpm)だが、それでも6000rpmまで回してやれば、パワー的に文句の付けようがないのは事実。また、電動パワーステアリングが主流になりつつあるなかで、油圧式にこだわるコペンのステアリングフィールも軽自動車とは思えぬ質感。「軽だから・・・・・・」といった妥協はいっさい感じられない。
ルーフを閉じた状態ではボディ剛性もなかなか高く、50扁平のBSポテンザRE040をなんとか履きこなし、ちょっとしたワインディング・ロードでも軽快な走りを楽しむことができる。ただし、屋根を開けると明らかにボディ剛性の低下が感じられるのは、やはり、同じトップのシステムを採用するメルセデス・ベンツのSLKやプジョーの206CCと同様。オープン状態でハードに走ると、ガタピシという低級音が目立つようになり、また、剛性低下によって生じるハンドリング特性の変化もはっきりと体感させられる。まあ、このあたりは、オープンによる爽快感とトレードオフ、と割り切るべきかもしれない。ただし、オープン状態で快適な走りを楽しみたいと願うのであれば、足を締め上げるメーカー・オプションの“スポーツパック”(10万円)は選ばない方が賢明だろう。
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コペンには自慢のアクティブトップのほかに、樹脂製の脱着式ハードトップを備えた“デタッチャブルトップ仕様”が存在する。そして、こちらにも4速ATと5速MTが用意されているため、シリーズは全4モデルのラインナップとなる(価格は全車とも同じ)。
デタッチャブルトップももちろんルーフを外してオープン化することは可能だが、実際には、ルーフを被せっぱなし、という使い方がメインとなるだろう。事実、ダイハツもそう考えており、デタッチャブルトップにはハードな足まわりのスポーツパックが標準装備。すなわち、走り志向のクローズドクーペというコンセプトなのである。樹脂製ルーフの単体重量は約15kgだそうで、この数値はアルミ製のアクティブトップのルーフ部分よりは重め。ただし、複雑な開閉システムがすべて省かれたことで、車両重量はアクティブトップより30kg軽い800s〜810kg。この点においてもデタッチャブルトップ車の走りに期待が掛かる。
実際に走らせてみると、「まさにライトウェイトスポーツ」といった味わいである。全体的な剛性感は、アクティブトップのクローズ状態よりもさらに高く、ハードチューンのサスペンションとの相性もまずまずといった印象。マイクロサイズならではの小気味よさと不安を感じさせないスタビリティの両立は、なかなか見事といえるだろう。
コペンに乗ると、「ロードスターやMR-Sは大き過ぎる」と思えてくるから不思議だ。とにかく、このクルマを生み出したダイハツの技術力の高さと熱意には感心させられることしきりだが、2名乗車ではほとんど荷物の置き場がないのも事実。また、ランニングコストが安いから軽自動車を選ぶ、というKカーファンも多いだろうから、その意味では、なんとか100万円前後の価格設定で市場投入して欲しい、という願いは捨てきれない。人によっては、「3気筒エンジンで十分。5層ペイントもアクティブトップもいらないから、その分、安くして!」と切望するのではないだろうか。まあ、月販500台が前提のモデルだけに、無理な注文だとは思うが・・・・・・。
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