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ホンダ CR-V
取材協力 :本田技研工業株式会社(2001年9月28日取材)

緊急試乗レポート ホンダ CR-V

ホンダ CR-V
フルモデルチェンジ
(2001年9月18日発表)
 
レポート 岡崎 五朗
写真 中野 英幸
ホンダ CR-V クルマ総合カタログ
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 ホンダというと、ミニバンとスポーティカーのメーカーというイメージが強いが、実は、全世界でいちばん売れているホンダ車はシビックであり、2番目がアコード、そして、その次に来るのがちょっと意外だがCR-Vなのだ。
 95年の発売以来、初代CR−Vは世界140カ国で100万台以上が販売された。好評の理由は各国ほぼ共通していて、"スタイル""サイズ&ユーティリティ""乗用車的なドライブフィール"の3点だという。というわけで、新型は先代の持ち味をさらに伸ばす方向で開発された。キーワードは"もっとCR-V!"。平たくいえば、キープコンセプト型モデルチェンジである。
 ラインナップは、都会的なイメージを狙った"フルマーク"と背面スペアタイヤ&ブラック無塗装バンパーでワイルド感を強調した"パフォーマ"の2種。それぞれに上級グレードの"iL"とベーシックグレードの"iG"があり、フルマークはFFも選択できる。価格は187万8000円〜219万8000円。装備レベルを考えると、先代よりも10万円弱安い設定だ。

 先代のルックスは、SUVテイストと乗用車テイストがちょうど50%ずつバランスしていた。その点、新型は全体的にSUV方向にちょい振られたかな、という感じ。1780mmというワイドな全幅が生みだす下半身の安定感と太いCピラーおよびDピラーによるガッチリした骨太感は、先代にはなかった逞しさを感じさせる。
 インテリアはそんな傾向がさらに強い。ほぼ100%乗用車テイスト狙いだった先代とはうってかわってゴツい造形が目に付くのだ。たとえばセンターコンソールの左右にあるバー状のパーツ。実はこれ、パーキングブレーキ・レバー(もちろん運転席側だけ)なのだが、乗用車狙いならこういう無骨なデザインはあり得ない。保温/保冷機能付きマルチボックスにしても、質感を重視するなら普通はフタぐらい付けるものである。

 SUVテイストを与えたかったという狙いはわかるし、その努力も認める。けれど、結果的にゴツくて質感の低いインテリアになってしまったのは残念な点だ。欧米のSUVのインテリアも確かにゴツいが、たとえば、フォード・エクスプローラー("ロード・インプレッション"にて既報)やランドローバー・フリーランダー("緊急試乗リポート"にて既報)の運転席周りをご覧いただけばわかるように、心を豊かにしてくれる雰囲気も備わっている。このあたりは、SUVづくりの経験の浅さが現れてしまったように思う。
 ユーティリティ関係ではリアシートへのスライド機構(170mm)追加と、ラゲッジフロア高の低下(120mm)による積載力増強が大きなニュース。加えて室内長の65mm拡大やシートのサイズアップなど、居住性も向上している。

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 先代と比べて最も大きく進化したのは走りだ。エンジンはステップワゴンでお馴染みのK20A型。燃費、出力、クリーン度という3大要素を高い次元でバランスした、2リッタークラスの実用エンジンとしては世界トップレベルの実力派だ。走り出すと、静粛性が大幅に向上していることに気付く。軽い加速を含め、街中を流している限り、エンジン音はほとんど気にならない。エンジンそのものの静粛性に加え、厚みのある低中速トルクがキックダウンの頻度を減らし、回転数の高まりが抑えられる分、さらに静粛性が高まるという好循環が出来上がっている。なかでもFF系はコモリのないスッキリした音を聴かせてくれる。4WDは駆動系ノイズが加わる分、FFと比べてエンジンサウンドにちょっぴり濁りがあった。
 フットワークの印象は、「足腰がずいぶんしっかりしたな」という感じ。タイヤのグリップ力が弱いためにコーナーで無理は効かないが、普通のペースで走っている分には、安心感の高いドライブフィールを提供してくれる。とくに、FF系のステアリングフィールはリニアで爽快。4WDはゴムを捻るような弾性感があり、ワインディングロードではちょっと違和感があった。雪道を走る機会が少ないなら、FFという選択肢は大いにありだ。
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