
取材協力 :マツダ株式会社(2000年9月29日取材) |
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マイナーチェンジ
(2000年9月12日発表)
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デミオが デビュー したのは 1996年8月の ことだから、 日本車の通例からいえ ばそろそろフルモデルチェンジをしてもいい時期である。しかし、マツダはそうしなかった。取り回しのいいコンパクトなサイズ、自由度の高い室内空間、そして、媚びたところのないスタイリングこそ、デミオが老若男女を問わず幅広い層から支持されている理由だし、後発の競合モデルが出揃った今にあっても、月に5000台以上の販売台数を維持し続けている人気の源なのである。いたずらに全面改良を行わず、いいモノをじっくり育てていこうというマツダの姿勢には好感が持てる。これはデミオに限らず、ミレーニアやロードスターなど最近のマツダ車に見られる傾向だ。
今回のマイナーチェンジの主なトピックは、"アレッタ"と呼ばれるスポーティな仕様の追加と、1300ccエンジンがクラス初の平成12年度基準排出ガス50%低減レベル(優-低排出ガス/E-LEV)に達したこと。ちなみに、デミオは1999年12月にもマイナーチェンジを受けており、その際にはダッシュボードやフロントマスクの意匠が変更されている。
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"アレッタ"とは、イタリア語で「魅了する」という意味。フロントとリアのアンダースポイラーやサイドスカート、ルーフスポイラー、メッシュタイプのグリルを新たに装着し、特に若い世代を魅了しようという目論見のようである。黒をベースにした配色のインスツルメントパネルとシート、シルバーを使ったセンターパネル、ホワイトメーターやナルディ社製本革巻きステアリングホイールなどもアレッタ専用となるもの。そして、見かけ倒しといわれぬように、サスペンションにもちゃんと手が加えられている。リアのダンパーが専用セッティングされているほか、リアサスペンションにスタビライザーとパフォーマンスロッドを追加。外観や内装だけでなく、走りの面においてもノーマルのデミオとの差別化が図られているのだ。デミオには、どことなく「マイホーム・パパや女性が乗るクルマ」という雰囲気がうっすらと漂っていたが、アレッタならば若い男性でも躊躇することなく選べるだろう。
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アレッタのパワートレインは、1500tの直列4気筒SOHC16バルブエンジンと4速ATの組み合わせのみ。最高出力100ps/6000rpm、最大トルク13.0kg-m/4500rpmを発生するエンジンは、高回転までよく回るが3000rpmを越えるとちょっと騒々しい。そもそも、トルクの付きがいいからそんなに回さなくても必要にして十分なパワーを得ることはできるが、アクセルを踏む右足についつい力が入ってしまう、そんなやる気(?)にさせるエンジンである。
サスペンションはノーマルよりも若干硬め。それでも乗り心地に悪影響は見られない。ロールが抑え込まれた分だけコーナリングスピードはノーマルよりも速くなるから、「きびきびした走り」という謳い文句に偽りはない。だからといって、ノーマルのデミオが鈍重なハンドリングかといえばそうではない。今回のマイナーチェンジで、デミオはボディとサスペンションの各部剛性が大幅に向上しているのである。ノーマルのデミオでワインディングロードを走っても、じれったくなるようなことはない。むしろ乗り心地に関しては、アレッタよりもノーマルの方に好印象を持った次第である。
デミオはセンターピラーに高強度発泡樹脂を充填したり、フロア部にクロスメンバーを追加することで側面衝突時の安全性を向上させている。そして、一部グレードには、頭部保護機能付きのSRSサイドエアバッグもオプション設定された。さらに熟成されたシャシーと高い安全性により、デミオの人気は、まだまだしばらくは続きそうである。
そう、売れているモノには、それなりのワケがあるのだ。
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