
取材協力 :三菱自動車工業株式会社(2001年10月19日取材)
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ニューモデル (2001年10月11日発表) |
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「月販目標1万台を大幅に上回る1万3000台を発売4日間で受注!」と、ミツビシとしては久々に(?)景気のいい話題を聞かせてくれたeKワゴンは、既存車種のモデルチェンジではなく、新規に追加されたミツビシの新しい軽自動車だ。全高を1550mmというタワーパーキングサイズに収めた、ハイトワゴンとでもいうべきパッケージングは、ほぼ同時に発売されたダイハツ・マックスと同じと考えていい。ミツビシ自身は、"トール=トッポ"ほど背が高くないという意味から"セミトール・パッケージ"と呼び、車名の"eK"は"いい軽"の語感から採ったものだと胸を張る。
ダイハツ・マックスが、最初からムーヴ並に幅広いラインナップを揃えるのに対して、eKワゴンはエンジンもグレードも1種類のみ。あとはFFと4WD、そして、アルミホイールやテールスポイラー、電動格納式ドアミラーなどをセットにした"Xパッケージ"なるオプションを用意するだけだ。そのかわり、ボディカラーはカラフルな9色が用意されるなど、国産車らしからぬ(?)大人っぽい売り方も印象的だ。
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eKワゴンのパワートレーンは、50psを発揮する自然吸気の3気筒SOHCエンジンに、3速オートマチックが組み合わされたもの。すなわち、ミツビシの軽自動車用としては、最もベーシックなタイプである。2340mmというホイールベースを持つシャシーも、専用のチューニングが施されてはいるが、ミニカ/トッポBJと基本的に同じものだと考えていい。ターボエンジンを積んだスポーツモデルをあえて用意しないあたり、eKワゴンはあくまで"シンプル&クリーンなベーシックカー"というコンセプトなのだろう。
したがって、実際の走りは「可もなく不可もなく・・・・・・」といったところ。エンジンパワーもボディ剛性もそこそこ、といった感じだし、加速時のエンジンノイズもそれなりに大きい。しかし、だからといって、どんな場面でもシッカリと走ってくれるし、「こういうクルマだ」と割り切ってしまえば、取り立てて不満もない。ダイハツの執念すら感じさせるマックスの、完全に小型車レベルのデキに比べると、何となく安っぽさを感じるが、よくも悪くも"軽自動車らしい"といえばいいだろうか。
ただし、高速道路などで速い流れに合流したい時や上り坂で、ちょっと歯がゆい思いをしたのも事実。たとえば、「坂道の多い場所に住んでいる」とか、「通勤で高速道路を使う」といったユーザーは、やはりターボが欲しくなるに違いない。個人的には、スタイルはこのままにターボエンジンを積んだモデルが追加されれば、それがベストチョイスになると思う。もっとも、その手のモデルの追加構想は、すでにあるのかもしれないが・・・・・・。
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伝統的なハッチバック形状から、あっという間にミニバンスタイルへ移行した軽自動車。室内空間と走り、日常的な使い勝手などを考えれば、こういうセミトールスタイルがベストバランスであることは間違いなく、今後の主流になる可能性は高いし、各メーカーともこの手のコンセプトをすでに考えているはずだ。その意味では、eKワゴンとダイハツ・マックスがほとんど同時にデビューしたことは興味深い。
シンプルなラインナップにしても、走りにしても、eKワゴンにはどこか「割り切って造っている」という雰囲気がある。走りの質感や最新技術においては、ライバルと比べると少し物足りないが、各部のクリーンなデザイン(だが便利な収納アイデアを満載)や"ちょうどいい"印象の室内空間などには、数年前の欧州ベーシックカーに通じる"さわやかさ"が感じられ、好感が持てる。
ともあれ、クルマを趣味の対象と考えず、とことん使い込みたい、という方にはピッタリの一台ではないだろうか?
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