
取材協力 :ジャガージャパン株式会社(2000年12月1日取材) ※それぞれの写真をクリックすると拡大表示します
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グレード追加 (2000年10月20日発表) |
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ジャガーのミドルクラスサルーンであるSタイプは、世界中のマーケットでなかなか好調な販売実績をマークしている。Sタイプが初めてのジャガーという“ジャガー初心者”は、オリジナリティあふれるルックスやそれなりに豪華なインテリアに十分満足しているようだ。
しかし、名車中の名車であるダブルシックスや歴代のXJシリーズに乗った経験のある僕の場合、初めてSタイプに乗ったときは正直かなりがっかりした。インテリアの仕上げは荒っぽかったし、ジャガーにあるまじきドテッとしたフットワーク、洗練されたとは言い難いエンジンやATなど、初期のSタイプは「これでいいのかジャガー!?」と問いかけたくなるようなクルマだったのだ。古くからのジャガーファン、あるいは現行XJシリーズのオーナーも、きっと同じような印象を抱いたに違いない。2001年モデルはそのマイナスイメージを、どこまで払拭してくれるのだろうか・・・。
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今回試乗したのは新たに追加された「3.0スポーツ」。スポーツサスペンションに245/40ZR18というファットなタイヤを組み合わせたピリリと辛口なモデルである。ちょっとクラシカルなボディスタイルとBBS製アルミホイールのコンビネーションは、意外にもかなりよい。とくに、XJシリーズより若い層をターゲットユーザーに据えているSタイプの場合、こういった存在感の強いグレードを用意するのは決して無駄なことではないだろう。
Sタイプの弱点のひとつであるインテリアの仕上げだが、デビューから2年あまりが経過したこともあり、かなり落ち着いてきた。とくに、ダッシュボードのシボの出し方あたりは相当によくなっている。しかし、シートの縫い目がうねっていたり、フロアカーペットの敷き詰め方がいまひとつキッチリしていなかったりと、依然としてジャガーらしからぬ部分も残っている。節度感と剛性感に欠けるATセレクターも残念な部分だ。ジャガーの開発陣が「これでよし」と思っているとは到底考えられない。おそらく、親会社であるフォードがコスト削減を強く求めた結果だろう。たしかに、「売れているのだからこれ以上よくする必要はない」という考え方もあるが、長い目で見た場合、このレベルで改善の手を止めてしまったら、ジャガーのブランドイメージは少しずつ少しずつ落ちていくような気がしてならない。
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厳しいコメントが続いてしまったが、走りはかなり改善されている。なかでもいちばんの朗報は、ドテッとした感じがなくなり、ジャガーらしい軽やかな印象が出てきた点だ。これは、2001年モデルでボディとサスペンションに改善の手が入ったことが大きく関係している。硬い足と18インチタイヤを履いているにも関わらず、ジャガーらしい爽やかな乗り心地を感じさせていることを考えると、来年早々に日本へ入ってくる2001年モデルのノーマルグレードには、かなり期待がもてそうだ。
ワインディングでは、強力なグリップ力を誇るタイヤとロールを抑えた足によって、かなりのペースを叩き出すことが可能だ。エンジンはかわっていないから驚くような加速力は望めないものの、コーナリングスピードは特筆に値する。もちろん、わざわざワインディングに走りに行くようなキャラクターのクルマではないが、いざとなればドライバーの期待にしっかりと応えられるだけの実力を秘めている・・・3.0スポーツは、そんな熱いハートをもつジャガーなのである。
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