今回シグナスにオプション設定された“ナイトビュー”は、夜間に前方へ近赤外線を投光、それを近赤外線カメラで撮影した映像をフロントウィンドーのヘッドアップディスプレイに投影する…というもので、この種の夜間視界サポート装置としてはキヤデラック“ナイトビジョン”に続いて市販車としては世界で2番目のハイテクだ。ただしキヤデラック版が軍事技術の赤外線暗視カメラを活用して“周囲より温度の高い物体=恒温生物”のみを投影するのに対して、トヨタのナイトビューは前方の道路をはじめとして映る景色すべてが明るく視認できるのが特徴だ。 前方の道路や生物以外の障害物を投影できない(しない)キヤデラック版はナイトビジョン画面のみでドライブすることは不可能だが、トヨタのナイトビューでは(肉眼よりカメラの視野が狭いという問題はあるにしても)カメラ画像のみを頼りにドライブすることは“物理的には可能”である。もちろん安全性の問題でトヨタ版もウィンドーの片隅に投影するだけの、あくまで“夜間の見えにくい部分の補助装置”ではある。聞けばこのナイトビュー、キヤデラックのナイトビジョンがアメリカでかなり好評であることを受けて、アメリカ市場向けのシグナス(現地名レクサスLX470)にも日本と同時設定するらしい。アメリカの高級車マーケットでこの種の夜間視界サポートが急速に浸透する可能性はある。