
取材協力 :マツダ株式会社(2002年5月10日取材)
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マイナーチェンジ
(2002年4月16日発表)
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MPVが大幅な改良を受け、新型へと生まれ変わった。とはいうものの、外観の変更はごくわずか。マツダのファミリー・フェイスである5ポイントグリルが、より強調した形状に改められていることが唯一、目立った点だ。そんなクルマに向かって、「生まれ変わった」という表現を使うのはいささか大袈裟すぎるのでは・・・・・・、と思うかもしれない。しかし、MPVは間違いなく生まれ変わっている。実際、新設、あるいは何らかの変更が施されたパーツは全体の70%〜80%に達し、そのためにマツダは130億円もの投資を実施したという。初代ロードスターの開発費が150億円だったことを考えると、“フルモデルチェンジに匹敵する投資”というマツダの主張にも頷ける。
なかでも注目すべきはエンジンの一新と両側電動スライドドアの新設。また、ボディやサスペンションにも大幅に手が加えられている。ここまでやったのだから、「見た目は変わっていない」というよりも、「見えないところのほとんどすべてが変えた」という表現のほうが適切かもしれない。マツダがあえて“マイナーチェンジ”ではなく“ビッグチェンジ”という言葉を使っているのは、そういうことなのだ。 |
前述したように、エクステリアはほとんど変わっていないが、それはインテリアについてもいえる。ダッシュボードの形状もシートアレンジも改良前と同じだ。細かく見ていけば、 シート地の変更や前席シートバック背後へのアシストグリップの追加、運転席と助手席の間に位置する、折り畳み式センターテーブルの新設といった変更点を見つけることもできる。しかし、それらは決してサプライズを生み出すような要素ではない。
そんななか、実用性に大きなプラスを与えているのが電動スライドドアの採用だ。電動スライドドア自体、今やそれほど珍しいものではないが、新型MPVは左側に加え、右側にも電動スライド機構を組み込んでいる。それでいてオプション価格は10万円(他車は片側で8万円程度)とリーズナブルな設定になっているのも嬉しいところだ。 |
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最も大きく変わったのがドライビング・パフォーマンスである。エンジンは、従来の2リッター直列4気筒&2.5リッターV型6気筒に代えて、2.3リッター直列4気筒&3リッターV型6気筒を搭載。とりわけ2.3リッターの直列4気筒は、近く発売されるアテンザにも搭載される(細かいスペックは異なる)マツダの最新鋭ユニットである。
実際に乗ってみると、その違いは一目瞭然。動力性能においても静粛性においてもいいところがなかった2リッターとは違い、予想以上にしっかり走るし、静粛性にも高得点が付く。ビッグチェンジ前のMPVに対して、僕は常々、「できれば2.5リッターのV型6気筒エンジン車を買うべき」とコメントしてきたが、新しい2.3リッターなら4気筒でも不満はない。走り感としては、従来の2.5リッターのV型6気筒車に匹敵すると報告しておこう。
しかし、だからといって3リッターのV型6気筒車がトゥーマッチというわけではない。大排気量エンジンならではの豊かなトルク感はやはり大きな魅力だ。加えて、静粛性もビックリするほど向上している。 エンジンの基本構成は従来のフォード製2.5リッターV型6気筒と同じだが、マツダの要望を受け、大規模な静粛性対策を実施したのが効いているようだ。
フットワークの印象もかなりよくなっている。従来モデルではバタついた荒れた路面でも、新型はスムーズに通過していくし、ハンドリングも素直さを増している。エンジンもそうだが、従来モデルのユーザーが乗れば、走りのしっかり感や乗り心地のよさに少なからずショックを受けるのではないだろうか。見掛けは変わらないが中身は別モノ。新型MPVは、まさにそんなクルマだ。 |
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