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ホンダ オデッセイ
取材協力 :本田技研工業株式会社(2001年12月19日取材)

緊急試乗レポート ホンダ オデッセイ

ホンダ オデッセイ
マイナーチェンジ
(2001年11月21日発表)
 
レポート 佐野 弘宗
写真 中野 英幸
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 数あるミニバンのなかでも"定番中の定番"ともいえるホンダ・オデッセイが、マイナーチェンジを受けた。現行オデッセイのデビューは'99年の12月だから、ピタリ2年目のお色直し。スケジュール通りといえるだろう。最近は、国産車でもマイナーチェンジやフルモデルチェンジのサイクルが長くなりつつあるが、初代モデルから2代目前半まで、市場で圧倒的な強さを見せつけていたオデッセイだが、ここ数カ月はエスティマやイプサムといったトヨタ連合に水を開けられつつあったから、ホンダの生命線へのテコ入れを延期するわけにはいかなかったのだろう。

 とはいえ、大ヒットのオデッセイゆえ、今回のマイナーチェンジも非常にオーソドックスな手法で行われている。メインメニューとしては、バンパー/グリル/サイドシルガーニッシュ/リアナンバー部ガーニッシュなどを手直し、視覚的に"低重心感"を強調するとともに、シートの素材や形状を見直すことで座り心地をアップ。加えて、純正ナビゲーションのDVD化(リアカメラ付)やアンサーバック機能付きキーレスエントリー・システムの採用。ISO FIX対応チャイルドシート固定バーの新設などが実施されている。つまり、自慢のスポーティ・テイストをより強調し、装備類を最新のライバルたちのそれと同等にした、という内容だ。メカニズム的には遮音材の最適化やボディ剛性の向上で、おもにロードノイズ、そして、ドアミラーのデザインを変更することで風切り音を減少させ、定評のスポーツテイストをそのままに高級感を引き上げる対策が施されている。

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 前述したとおり、まさに"マイナーチェンジの王道"ともいえる手直しが図られたオデッセイだが、今回の目玉は何といっても"アブソルート"なる本格的スポーツグレードの追加設定だろう。このアブソルートは、直列4気筒エンジン車とV型6気筒エンジン車の両方に用意される。
エクステリアは、ノーマルの4気筒やV6エンジン車と異なるフロントグリル(レジェンドやアコード・ユーロR似でホリの深い5角形デザイン)を筆頭に、専用の前後バンパー&フロント・ロアスカート、ダーククリアのテールランプ、ディスチャージ・ヘッドランプの標準化、クロームパーツのダーク化といった化粧直しを施したボディに対して、足元は55扁平の17インチホイール&タイヤで引き締める。さらにインテリアについても"スポーツモデルの定番"といえるブラック基調パネルやパワーシートが奢られるのだ。
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 オデッセイ・アブソルートというモデルは、単にエアロを後付けして大径ホイールに交換したディーラー・オプション仕様車とは異なり、スプリングやダンパー、スタビライザーまで専用設計とした本格的な仕立てで、車高もノーマルモデルより15mmローダウンとなっている。さらに今回の取材車両(2.3リッターモデル)は、アブソルート専用色のミラノレッドに塗られていたため、いかにも"ホンダのスポーティカー"といった雰囲気。また、コシがしっかりとしたシートの座り心地も、ドイツ車のスポーツシートを思わせる仕上がりで、スタートする前から走りへの期待は高まる。このあたりの演出は、まさにホンダのお家芸といえるもので、ショールームでのアピール度も高そうだ。

 2代目オデッセイはもともと"スポーツカーのように走るミニバン"として定評があったが、この2年間でライバル(とくにトヨタ)の急追に対して、圧倒的な優位性が薄まりつつあったのも事実。そうしたライバルをにらんで開発されたアブソルートは、オデッセイを再びクラストップのスポーティ・ミニバンに返り咲かせた、というのが第一印象だ。 とくに、全高1615mmのボディでありながら、腰高な車両に発生しがちなロールをまったく感じさせずに走らせるあたりはなかなか見事。これならば、下りのタイトコーナーでも自信をもって進入できるだろう。

 ホンダ自身は、このアブソルートを"しなやかでストローク感のある新しい乗り味"と表現しているが、街中ではズッシリとした突き上げを確実に感じる。ただし、これが「ゴツン!」や「ガツン!」といった軽薄で不快なフィーリングでないことは、ライバルに対して相変わらず低重心であることやボディ剛性の高さが奏効しているからだと思われる。高速道路での追い越し加速や信号ダッシュにおいて、V6エンジン車が速いのは当然だが、巨体に似合わず軽快な乗り味を示すという点では4気筒アブソルートの方がむしろ楽しめるような気がする。4気筒とV6の価格差が30万円あることを思えば、おそらく試乗した2.3アブソルートが売れ筋グレードとなるに違いない。

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