
取材協力 :フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社 (2002年5月29日取材)
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フルモデルチェンジ
(2002年5月28日発表)
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新型ポロがついに日本上陸を開始した。「ポロって、つい最近モデルチェンジしたばかりだったよね?」と思う人もいるだろうが、先代ポロは、実は先々代のビッグマイナーチェンジ版。いわば“2.5代目”と呼ぶべきモデルだった。その点、今回登場したポロは正真正銘のブランニューモデルだ。となれば、当然、進化の度合いが気になるところ。話題をインプレッションに進めていく前に、まずは日本仕様の概要を説明しておこう。バリエーション展開はシンプルだ。パワートレインは1.4リッターの直列4気筒エンジン+4速ATの組み合わせのみ。ボディタイプは2ドアと4ドアの2種類を用意するが、2ドアは今年秋頃の導入となる。つまり、今のところ選べるグレードは1種類のみということだ。価格は4ドアが198万円で2ドアが178万円。旧型に対して3万円ほどアップしているが、エアコンのフルオート化や内外装の質感アップを考えると、お買い得感は逆に向上しているといっていいだろう。
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全長が140mm伸びたことにより、新型ポロのボディサイズはついに初代ゴルフを超え、ゴルフIIに限りなく近づいた。ポロはゴルフとルポの間を埋めるモデルであり、兄貴分のゴルフがモデルチェンジごとに大きくなっていることを考えれば、それに合わせて大きくなるのは当然のことである。しかし、大きくなったとはいえ、全長は依然として3800mm台だし、全幅はヴィッツ並み。住宅街や駐車場での取り回しに大きな影響を与える最少回転半径にいたっては、ヴィッツRSの5.3mを大幅に凌ぐ4.9m(旧型と同じ)を実現している。これなら運転にあまり自信のない人でも最小限のプレッシャーで運転できるだろう。愛らしい顔つき同様、実際に走らせてみても新型ポロは実にフレンドリーなのである。
室内は文句なしに広い。175cm級の大人4人を楽に収めた上で、かなり大量の荷物を積み込むことができる。加えて、マテリアルの質感やスイッチ類の確かな操作フィール、各部の組み付け精度など、視覚や触覚を通して質感の高さを積極的にアピールするのも新型ポロのチャームポイントだ。「小さいクルマは安い。だから安っぽさは我慢しなければならない」新型ポロは、そんな常識を見事にうち破ってくれるクルマだ。 |
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新型ポロのドライブフィールは、単に速いとか静かとかソフトとか、そういった言葉で表現できるほど単純なものではない。あえて、ひと言で表現するなら“質の高い乗り味”となるだろう。たとえばエンジン。数字だけを眺めると、「たった75ps」ということになるが、実用域での頼もしいトルク感やトップエンドまで回しても苦しげなそぶりすら見せないスムーズさ、静粛性の高さは本当にお見事。
フットワークも同様で、旧型より明らかにコンフォート方向にシフトしつつも、高速直進性は相変わらず素晴らしいし、 コーナーリング時の安心感や狙ったラインを意のままにトレースする正確さも健在である。そんな性能が、国産車にはとうてい望めない疲れ知らずのシートとコンビを組んだ結果、新型ポロは極めて優秀なGTカーとしても活躍してくれる。このクルマなら、東京から大阪まで一気に走っていけそうだ・・・・・・そんな自信を与えてくれるコンパクトカーは、世界広しといえどもそう多くはない。長距離ドライブでの疲れにくさで新型ポロと真っ向から渡り合えるのはルノー・ルーテシアぐらいだろう。絶対的には決して安くはないが、国産コンパクトとは一線を画す質感や走りが欲しいなら、最有力候補として真剣に検討すべきモデルである。
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