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MCC スマートクーペ
取材協力 :ダイムラー・クライスラー日本株式会社
※それぞれの写真をクリックすると拡大表示します

緊急試乗レポート MCC スマートクーペ
MCC スマートクーペ
マイナーチェンジ
(2002年8月23日発表)
 
レポート 岡崎 五朗
写真 中野 英幸
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プロフィール
MCC スマートクーペ
MCC スマートクーペ
 スマートがヨーロッパでデビューしたのは98年のこと。デビュー直後は、カラフルなカラーを身に纏った全長2.5mのコンパクトなクルマに対し戸惑いの表情を露わにする人も少なくなかった。しかし、フランクフルトでもパリでもミラノでも、“スマートのある風景”はいまや日常的なものになっている。そして発売から約2年が経った日本でも、ヨーロッパと同じようなことが起こりつつある。まだまだ絶対数は少ないものの、キュートなスタイルを目撃した人は多いだろうし、表参道や白金といったお洒落な街にいけば、スマートを目撃する確率はグンと増える。単に安くて経済的という理由から選ばれているわけではないのがスマートの持ち味というわけだ。


より強くなった存在感
 今回紹介するのは6月と8月にそれぞれマイナーチェンジを受けたスマートKと スマートクーペ。主な変更点は外観のリファインと燃料タンクの増量(22リッター→33リッター)だ。
 外観ではヘッドライトを従来のなす型から、カブリオと同じひょうたん型に変更したのが目につく。従来のオーソドクスな形状もそれなりに魅力的だったが、CクラスやSLといった最近のメルセデスと共通イメージに仕上げたヘッドライトは、マルチリフレクタータイプとなったリアコンビネーションランプと相まってスマートの存在感をより強力なものにしている。ご存じのように、スマートはメルセデス・ベンツが開発を手がけている。これまではエンジンに記された「メルセデス・ベンツ」の文字だけがそのことを証明していたが、ヘッドライトの変更によってメルセデス色がより一層強まったという印象だ。同じ目の形をしたCクラスとスマートをガレージに並べる・・・なかなか悪くない光景である。
 スマートクーペとスマートKはタイヤサイズが異なるが、いちばんの識別ポイントはボディカラーだ。シルバーを基調とした2トーンカラーがスマートクーペ。それに対しスマートKはブラックを基調とした2トーンカラーになる。
MCC スマートクーペ
MCC スマートクーペ
MCC スマートクーペ
MCC スマートクーペ


熟成された安定感
 十分なサイズと高い剛性感をもつシートに座り、ステアリングホイールに手を伸ばすと、そこには紛れもない「メルセデス・ベンツの世界」が展開されていることに気付く。 ステアリングホイール、シート、シフトセレクターなど、手に触れるパーツの剛性感はAクラス以上。個性的なデザインもさることながら、 感覚的な分野における日本の軽自動車とスマートとのいちばんの違いはこの部分だと思う。
 まずはクーペに乗る。
MCC スマートクーペ
MCC スマートクーペ
従 来の55psから61psへと出力を向上したエンジンは、100km/h巡航はもちろん、120km/h巡航も楽にこなしてくれる。100km/hを超えるとさすがに加速は鈍ってくるが、平坦路なら140km/hぐらいまでは出そうだ。一方、Kのエンジンは従来通りの55ps。しかしこちらも120km/h巡航を難なくこなす。最高速度は若干落ちるだろうが、加速性能を含め、実質的な動力性能差を感じることはほとんどない。Kとクーペの選択は、内外装の違い、装備差(Kにはフルグラスルーフや本革巻きステアリング、ラゲッジカバーなどが付かない。スピーカー数もクーペの4に対し2)、ナンバープレート色の違いなどとランニングコスト(Kのほうがもちろん安い)との兼ね合いで決めるのがベストだろう。
 フットワークを含め、他の部分には目立った変更はない。しかし、シーケンシャルの6速MTモード付きATはよりスムースさを増しているし、乗り心地も路面からの突き上げ感が減った。本国デビューから4年が経ち、ますます熟成度を増しているスマート。ファーストカーとして使うのはちょっと無理があるけれど、セカンドカーとしてならかなり魅力的な一台だ。