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トヨタ ハイラックス サーフ
取材協力 :トヨタ自動車株式会社
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トヨタ ハイラックス サーフ

ニューモデル
(2002年10月7日発表)
 
レポート 島崎 七生人
写真 中野 英幸
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プロフィール
トヨタ ハイラックス サーフ
トヨタ ハイラックス サーフ
 ピックアップトラックの荷台に“シェル”をつけて、いわば最初から“遊び感覚”に仕立てたのが、ハイラックスサーフの起源だった。今でいうSUVの元祖的存在でもあり、80年代初頭、発祥の地はアメリカ西海岸。ドゥービー・ブラザーズあたりの歌をBGMに、使い込まれたサーフのバックドアから“ボード”を投げ込むサーファーの姿を捉えたビデオクリップをイメージしていただければいいと思う。その後サーフは、シェルのデザインを尾てい骨のように残し、全面メタルルーフのハードトップに進化。95年12月に登場した先代からは、ランドクルーザー・プラドとプラットフォームの共用化が図られた。

 そのサーフが約7年振りのフル・モデル・チェンジを受けた。今回も前後して登場した新型プラドとプラットフォームの共通化が図られている。が、プラドがより上級移行を果たしたのに対し、サーフはあくまでもSUVを“直訳”したコンセプトをキープしているのが特徴。“スタイリッシュ&パワフル”を開発テーマに、“若者の多様なライフスタイルの応える(ニュースリリースより)”クルマに仕立てられた。
 エンジンはガソリンがV6の3.4リッターと2.7リッターの2タイプ、さらに平成17年燃費基準をクリアさせた3リッターのディーゼルターボを設定する。


引き継がれたデザインセンス
トヨタ ハイラックス サーフ
 スタイルはご覧の通り。ややアグレッシブな顔つきと全体のサイバーなムードとで“軽く”仕上げたデザインは最近のトヨタ車の傾向で、いかにも若者狙いであることがヒシヒシと伝わってくる。レポーター的には、ホイールアーチが“弧”を描くような形状ではなく“角”をモチーフとしたような形状である点が気にかかったが、それでも、今の時代、サーフの新しいスタイルを登場させるならこうなったのだろう…と思わせる、説得力があることは確か。だいいち、これだけディテールが新しくとも、全体としてちゃんとサーフの印象を引き継いでいるあたり、さすがというほかない。サイドステップには夜間にステップ上を照らすフットランプを内蔵する。

 インテリアもグッと近代的、かつ上質だ。インパネはもはやトラックを思わせる箇所はどこにもなく、メタル調のメーターリング、パネルなどがあしらってありスペシャルティカー風だ。センターパネル部に備わる“花びら状”の空調スイッチは、別に回す仕掛けではなく、スイッチ1つ1つを指で押して切り替える方式。ややデザインコンシャスであり、ならば円を無駄なく等分し、スイッチ1つ当たりの面積を増やしたほうが操作性がいいようにも思う。

 一方、マークUのようなシートの備わる後席も快適な居住性を備える。ダブルフォールドで折り畳むと、ラゲッジスペースがグンと拡大。ラゲッジを2段にして使えるダブルデッキ、サーフの特徴である開閉式バックドアガラス、室内各所の豊富なポケッテリアなど、実用面での気配りは文句のつけようがない。
トヨタ ハイラックス サーフ
トヨタ ハイラックス サーフ トヨタ ハイラックス サーフ
トヨタ ハイラックス サーフ


確かなスポーティ感覚は高い基本性能の現れ
トヨタ ハイラックス サーフ
トヨタ ハイラックス サーフ
 床とシート座面の高低差が小さく、やや足を前に投げ出す姿勢で運転席に座るのは、サーフの伝統的ポジションだ。ただしゲート式のATレバーはサーフにとっては新しいし、パーキングブレーキがペダル式になったのも、従来モデルとは異なる。

 オンロードを走らせてみると、ごく低速では引き締められたサスペンションのセッティングを意識する(新型プラドのTEMSと較べるとなおさら!)。が、日本の一般道の速度程度でも、流れに乗ると実にスムースで気持ちいい乗り味に感じられる。新型サーフではX-REASと呼ぶ、対角線上でダンパーをの減衰力を制御するシステムが組み込まれているが、それはグルージング中やコーナリングで、しっかりとボディを保持する効果を発揮していることがわかる。ノイズ、振動の遮断もかなりのもので、これはフレーム構造をとることの効果もプラスされているはず。ステアリングの応答性は遅れとも無縁で、レーンチェンジなども、まるでスポーツセダンのようにスッとこなす。

 エンジン性能は申し分ない。オンロードで試したのはV6の2.7リッターだったが、無論、踏めばどこからでも豊かなパワーをなめらかに発揮してくれるし、高回転まで軽やかにパワー感を持続させるので、高速走行も余裕たぷり。ATの変速ショックがほとんどなく洗練されているのは、トヨタ ハイラックス サーフ最新モデルらしい点だ。

 一方でオフロードコースを試すチャンスもあった。こちらで印象的だったのはボディ剛性の高さ。従来型では僅かに感じられたフレームの“しなり”がもはやなく、荒れた路面もサラリと走破してしまうのである。サスペンションはストロークが増したそうだが、突き上げ、ステアリングへの嫌なキックバックもない。H4L(直結4WDハイモード)でなら、急坂の登りや、下りもそのまま行けて、オンとオフの性能を見事に両立させている。

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