
取材協力 :BMWジャパン(2000年10月31日取材)
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ニューモデル (2000年9月25日発表) |
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| X5はBMWにとって初のSUV。ネーミングに含まれる5という数字からして、5シリーズがベースであると思われるかもしれないが、メカニズム的に見るとそのルーツは7シリーズにたどり着く。プラットフォーム的には、後輪駆動の7シリーズに前輪駆動用システムを追加し、38:62という前後トルク配分にしたのがX5である。したがって、5という数字は、むしろその価格が5シリーズと並ぶレベルに設定されていることを示していると考えた方がいいだろう。事実、835万円という価格は、同じエンジンを積む540iとほぼ同等なのである。
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X5はノースカロライナ州で生産される。アラバマ州で生産されるメルセデス・ベンツMLクラスが品質の面で苦労していることを考えると、X5にも同じような懸念が生じるわけだが、なかなかどうしてBMWはまずまずのクオリティ・コントロールに成功しているようだ。ダッシュボード周りの仕上げには粗っぽい部分があるものの、シートやラゲッジルームのフィニッシュは完全に"BMWクオリティ"を実現しているし、キドニーグリルやL字型のリアコンビランプ、短い前後オーバーハングといったBMWのアイデンティティを積極的に採り入れた外観も、BMWらしいプレミアム感をしっかりと表現している。 運転席からの眺めはSUVらしく非常に見晴らしがいい。乗用車とは明らかに一線を画す高いアイポイントとBMW流インテリアのコンビネーションは予想以上に魅力的である。キャビンは大柄な大人4人が楽に寛げる。とくに、センタートンネルのないフラットなリアフロアによって、後席の快適性は5シリーズを凌ぐほどだ。
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4.4リッターのV8ユニットは、2.2トンにも達する重量級ボディを力強く走らせる。どんな速度域でも、あるいは厳しい上り勾配でもパワー不足を感じることは皆無。低周波を強調したサウンドも、力強さをアピールするのにひと役かっているようだ。素早い変速とシフトショックの小ささを両立した5速ATの出来もいい。とにかく、X5はどんな場面でも、力強く快適に、かつ滑らかに走ってくれる。
フットワークもBMWらしいスポーティーなものだ。足は適度に引き締まっているものの、荒れた路面でも突き上げは小さいし、ステアリング操作に対するノーズの動きも滑らかでスムース。ワインディングを限界の8割程度で走っているときの気持ちのいい身のこなしは、まさにBMWテイストである。さらにペースを上げていくとさすがに重心の高さを意識させられるが、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)によって車両の安定性は常に保たれる。
BMWはX5を「オフロードも走れるオンロードカー」と説明している。残念ながらオフロード走行を試す機会はなかったが、軸足を置いているのはあくまでオンロードという狙いが実にBMWらしいし、また、その狙いは、間違いなく多くのユーザーがこの種のクルマに望んでいるものである。
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