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レポート : 岡崎 五朗
写真 : 中野 英幸
取材協力 : アウディジャパン株式会社
箱根 彫刻の森美術館
※各写真をクリックすると拡大表示します
アウディA3は決して安いクルマじゃない。2リッター4気筒を積んだハッチバックカーが299.5万円もする。たとえば国産車だったらあと5000円だせばフェアレディZが手に入る価格である。この事実をもって、A3を購入対象圏外に追いやってしまう人は少なくないだろう。
しかし、アウディというブランドに何かしらのシンパシーを抱いている人はその限りではない。というより、アウディに限らず、輸入車好きの多くは「300万円もする」ではなく、「300万円に値する何かがあるはず」と考える。そして実際、手に入れた大部分の人は「300万円もしたけど買ってよかった」と深い満足感を得るのだ。満足の対象は個性だったり希少性だったり、楽しさだったりと、車種やオーナーによって様々だが、いずれにしても、そのクルマが出費に見合うだけの満足感をもたらしてくれるかぎり、オーナーは決して高い買い物をしたとは感じないのである。
では、A3がもたらしてくれる満足感とはいったいどんなものなのだろうか。A3の潜在ユーザーとしてアウディが考えているのは、必要以上のサイズをクルマに求めず、かといって品質には妥協したくない人たちだ。高級車は大きい、という従来の常識下では、小さいクルマに乗ることを望むと自動的に質感や装備を諦めざるを得なかった。これはユーザーに我慢を強いることであると考えたアウディは、“コンパクト”であることと、“質の高さ”を高い次元で両立したコンパクトカーの開発に乗り出した。それが97年に発売された初代A3の狙いであり、さらにその思想を推し進めたのが新型A3である。
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