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緊急試乗レポート トヨタ マークX
トヨタ マークX
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レポート : 岡崎 五朗
写真 : 郡 大二郎

取材協力 : トヨタ自動車株式会社
トヨタ マークX
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トヨタ マークX
全長:4730×全幅:1775×全高:1435mm。ホイールベース:2850mm。
トヨタ マークX
デザイン選定においてはFRらしいプロポーションを追求したという。
トヨタ マークX
クラウンよりさらに若いユーザー層をターゲットに開発は進められた。
トヨタ マークX
未知への挑戦を象徴する大きな“X”のエンブレムがノーズに輝く。
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クラウンを超えるスポーティな走りを目指し開発
 最初に車名を見たときは、実質的な10代目マークIIだからマークXで「マークテン」と読ませるのかと思った。しかし、そうではなく「マークエックス」と読むのだそうだ。ローマ字のXは未知数を意味する。1968年以来、長年にわたり“課長さんのクルマ”として親しまれてきたマークIIだったが、オーナーの高齢化やRVの台頭、ヒエラルキーの縛りから自由になった人々の増加など、さまざまな要因によって最近では人気が低迷。ついに変革を迫られた。で、変革するにあたってトヨタが選んだのが、未知なる可能性へのチャレンジを意味するマークXというネーミングである。

 マークXの開発でトヨタが重視したのは“FRらしさ”の追求だ。FRというとドリフト走行を想像するかもしれない。しかし、自動車メーカーのエンジニアでそういった認識をもっている人はいない。そもそもドリフトが趣味の人など、ほんのひと握りだ。FRの主な長所とは、フロントヘビーのFFと比べて前後重量配分を均等にでき、その結果ハンドリングと乗り心地の両立点を高く設定できること、高出力エンジンにも対応可能なトラクション(駆動力)を確保できること、駆動力から解放されたステアリング系が生み出すスムースな操舵フィール、フォルム形成の自由度の高さ(前輪を自由な場所に置ける=フロントオーバーハング短縮)などなど。メルセデス・ベンツ、BMW、ジャガー、ロールスロイス…世界の名だたる高級サルーンが揃ってFRを採用している理由もそこにある。

 逆にいうと、従来のマークIIは、そうしたFRの長所を活かしきれていなかったという反省がトヨタにはあったのだろう。マークXは、クラウンで高い評価を獲得したFRプラットフォームにさらに磨きをかけることで、FRらしい質感の高い走りを狙ったという。具体的には、16インチタイヤを履くノーマル系でクラウンのアスリートに迫り、18インチを履くスポーティグレードでアスリートを凌ぐ…というのが、エンジニアが開発初期に描いたマークXの走りのイメージだ。

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