<コンバーター>
三相交流発電機で発電した(モーターで回生した=ジェネレーターで発電した)電気を蓄電池に充電するためには、交流を直流に変換する必要がある。この役割を果たすのが“AC-DCコンバーター”である。
コンバーターには直流電流の電圧を高めるDC-DCコンバーターも利用されており、トヨタのハイブリッドシステムTHS-IIは、200V前後のバッテリー電圧を650Vまで昇圧し、モーターの回転数を高めることによってハイパワー化し、モーターのコンパクト化を図っている。
<インバーター>
一方、直流電流(DC=Direct Current)を交流電流(AC=Alternating Current)に変換する装置をインバーターという。
ハイブリッド車や電気自動車の駆動用モーター/ジェネレーターには、一般に効率の高い三相交流式(AC)が使用される。一方、蓄電池は、電力発生メカニズムの都合上、直流電流(DC)の出し入れしかできない。そこで蓄電池の電流をモーターに使用する際には、交流に変換する必要が生じる。この役割を果たすのがインバーターである。
インバーターは用途に応じて数種類の形式があるが、自動車用には、回転数やトルク変動制御の容易な“三相出力式インバーター”が使用されることが多い。半導体を高速スイッチングすることによって、直流電流を三相交流に変換するもので、大電力かつ高速スイッチングに対応できる半導体として、現在は絶縁ゲートバイポーラ・トランジスタ(IGBT)が使用される。高速でスイッチングが行われるため、高周波ノイズが発生する性質があり、ハイブリッド車特有の高周波を生む原因となっている。
ハイブリッド車のインバーター制御には、鉄道で実績の高い可変電圧可変周波数制御(Variable Voltage Variable Frequency=VVVF)が一般に用いられる。