電池の充電状態を示す単位で、満充電時における電池の容量に対して充電残量がどのくらいかを比率(パーセント)で表している。すなわち、SOC100%は満充電状態を、50%は充電残量が半分、0%は完全放電状態ということになる。あくまでも相対的な比率を表すものであって、電池の絶対的な容量を示すものではないので注意が必要だ。
自動車用語としては、ハイブリッドやプラグインハイブリッド、電気自動車の2次電池で実際に使用できる容量を表すときに用いられることが多い。たとえば、SOCの30〜70%の間で運用している場合は、電池の容量の40%が有効な電池容量といった具合に。
ハイブリッドやプラグインハイブリッド、電気自動車において、実際に使用できる2次電池の容量は性能を示す指標のひとつであると同時に、どの範囲で使うかは大事なノウハウでもある。そのため、プリウスなどは使用しているSOCの運用範囲を公表していない。ちなみに非公式な数値だが、SOCの約40〜60%の間で充放電している言われている。
2次電池で使用できるSOCの運用範囲が広がれば広がるほど、蓄電性能が上がったことになる。範囲が2倍になれば、性能が2倍になったこととほぼ同じと考えていい。ただし、SOCの運用範囲を広くすると、耐久性や熱などの問題が起きやすくなるので、電池としての能力と製品としての耐久性や安全性をバランスさせる必要がある。と同時に、SOCの運用範囲を広げるための開発が重要となってくる。
一般的に携帯電話やノートPCなどの家電用バッテリーは自動車用バッテリーよりSOCの運用範囲が広いが、これは自動車用バッテリーが耐久性や安全性を重視していることが主な理由だ。