当時の運輸省(現・国土交通省)が定めた10・15(ジュウ・ジュウゴ)モード法に則って測定された燃料消費率(燃費)のこと。それまでの10モード法に変わって1991年11月から適用された。そのクルマが1リットルの燃料で何km走行することができるかの参考値としてカタログにも記載されるため、そのクルマの燃費を示すものとして広く一般化している。
10・15モード燃費は公道を実走して測定するわけではなく、ローラーの上でクルマを疑似走行させるシャシダイナモメータというテスターを使って測定される。市街地を想定した10項目の走行パターン(10モード)を3回繰り返した後、郊外を想定した15項目の走行パターン(15モード)を1回テストすることで燃費を算出する。その際、試験室内の温度は25℃±5℃、相対湿度は30%から75%までの範囲に収まること、試験車両の重量は空車状態に2人の人員(人員1人の重量は55kgとする)が乗車した重量または110kgの物品が積載された重量に相当することなど、測定条件は非常に多岐にわたり、誤差を生まないよう厳密に規定されている。
とはいえ、10・15モード法ではエンジンを完全に暖気してから測定を行うほか、想定されている加速度が実走行とかけ離れている部分もあるなど、必ずしも実際の燃費をあらわしているとはいえないのが実情である。そのため、今後は暖機せずにスタートする測定も行い、より実際の走行状況に近い細かな速度変化で測定を行うJC08(ジェイシーゼロハチ)モードが適用されることになっている。10・15モード燃費は2010年度まではカタログに掲載(あるいはJC08モード燃費と併記)されるが、2011年4月を目途にJC08モードのみの記載に切り替えられる予定だ。
燃費の測定方法を厳密化することで、より実燃費に近い数値が公表されることは、もちろん一般消費者にとってはクルマ購入時の判断材料となるため非常に有用である。また、温室効果ガスの排出量削減が求められる中で、省エネ法改正に基づく2015年度燃費基準のような規制が実際的な効力を持つためには、実情に近い燃費を明確にすることが肝要ともいえる。
市街地パーターン:10項目| モード | 時間(秒) | 運転条件 |
| 1 | 20 | 原動機を無負荷運転している状態(アイドリング状態) |
| 2 | 7 | 発進してから20q/hに至る加速状態 |
| 3 | 15 | 速度20q/hにおける定速状態 |
| 4 | 7 | 速度20q/hから停止に至る減速状態 |
| 5 | 16 | エンジンを無負荷運転している状態 |
| 6 | 14 | 発進してから速度40q/hに至る加速状態 |
| 7 | 15 | 速度40q/hにおける定速状態 |
| 8 | 10 | 速度40q/hから速度20q/hに至る減速状態 |
| 9 | 12 | 減速20q/hから速度40q/hに至る加速状態 |
| 10 | 17 | 速度40q/hから停止に至る減速状態 |
郊外パターン:15項目| モード | 時間(秒) | 運転条件 |
| 1 | 65 | 原動機を無負荷運転している状態(アイドリング状態) |
| 2 | 18 | 発進してから速度50q/hに至る加速状態 |
| 3 | 12 | 速度50q/hにおける定速状態 |
| 4 | 4 | 速度50q/hから速度40q/hに至る減速状態 |
| 5 | 4 | 速度40q/hにおける定速状態 |
| 6 | 16 | 速度40q/hから速度60q/hに至る加速状態 |
| 7 | 10 | 速度60q/hにおける定速状態 |
| 8 | 11 | 速度60q/hから速度70q/hに至る加速状態 |
| 9 | 10 | 速度70q/hにおける定速状態 |
| 10 | 10 | 速度70q/hから速度50q/hに至る減速状態 |
| 11 | 4 | 速度50q/hにおける定速状態 |
| 12 | 22 | 速度50q/hから速度70q/hに至る加速状態 |
| 13 | 5 | 速度70q/hにおける定速状態 |
| 14 | 30 | 速度70q/hから停止に至る減速状態 |
| 15 | 10 | 原動機を無負荷運転している状態(アイドリング状態) |