アウディのフラッグシップモデルといえばアウディA8。その三世代目がフルモデルチェンジして試乗会が開催された。ところで、プレミアムセグメントで活躍するアウディにとってV8エンジンを積むA8の歴史は浅く、アウディ100/200の後継モデルとして1994年に誕生している。ライバルとなるメルセデスやBMWと差別化するためにアウディはA8にアルミボディを与え、アウディのスローガンである「技術による先進」の先兵としてアウディのフラッグシップとなった。もちろんアウディのコア技術であるクワトロを最大の武器としているが、廉価版のFFも用意されている。
三代目を迎えた新型A8にはもっとも進化したアルミボディが使われているがBピラーだけは超高張力鋼板(スティール)を使っている。エンジニアの話ではアルミの押し出し材を使うよりも、Bピラーの幅を薄く設計できるので、その分キャビンを広く使える利点がある。また、アメリカ市場では3トン級のSUVとぶつかっても乗員を守れる側面衝突安全が求められている。ボディサイズは5137×1949×1460mm(全長×全幅×全高)とメルセデスSクラスに負けない大きさだが、3リッターのV6TDIにはワゴンも追加されるという。
エンジンは4.2リッターのV8ガソリン直噴FSIは最高出力372ps、最大トルク445Nmを発生し、CO2排出量は219g/km。4.2リッターのV8TDI(クリーンディーゼル)は最高出力350ps、最大トルク800Nmを絞りだし、CO2排出量は199g/km。一方3リッターのV6TDIは最高出力250PS、最大トルク550Nmを絞り出す。このFFモデルは燃費ではA8のトップランナーでCO2排出量はなんと159g/kmと優秀だ。この数値を燃費換算すると16.7km/Lとなる。この三つのエンジンに組み合わされるギアボックスは新開発のZF製8速トルコンATが与えられライバルにひけをとらないスペックを持っている。