いやはや、久々に“TH戦争”であり、エンジニアの意地の炸裂を見た気がした。そう、10月末に出たホンダ久々の新型ハイブリッド「フリードハイブリッド」と「フリードスパイクハイブリッド」だ。
一見、単なる3年ぶりのマイナーチェンジで、見た目に大きな違いはない。大雑把には空力を良くし、クリアに見せる程度の変更で、グリルはよりエアロダイナミクスに優れたカタチになり、前後ライト類のデザインが変わり、一部モデルにメッキを多用したガーニッシュが付いた。
そしてハイブリッド仕様は、先輩格のフィット・ハイブリッド同様、グリルやライト類がエコを意識したメッキ&クリアブルータイプになり、専用ホイールキャップも付く。中身も基本的には既存のホンダ流IMAシステム、つまりフィットに使ったハイブリッドユニットを多少アレンジして、共通プラットフォームを採用するフリード&フリードスパイクに載せただけで、一見すると特別な技術は使われてない。
だが、そういう問題ではない。最大のポイントはこれが“トヨタには絶対作れない”ハイブリッドということなのだ。というのもフリードハイブリッドもフリードスパイクハイブリッドも、事実上の世界初の、買いやすくて使い易いハイブリッド“ミニバン”であり、既に同シリーズの販売のほぼ7割をハイブリッドグレードが占める。しかも、こういう特性の商品を、現状トヨタは持っていないのである。