メルセデス・ベンツ日本が国内の実証実験用で使うカナダ仕様のML350ブルーテックディーゼルを借りて、真冬の飛騨地方をドライブした。タイヤはもちろん雪道用のスタッドレス。SUVだからと言ってオールシーズン・タイヤで本格的な雪道走行は危険だ。
早朝に東京を出発し、中央高速を北上する。諏訪の分岐路では長野県の松本方面に向かい、そこから国道を通り飛騨高山へ向かう。真冬でも交通量の多い国道なのだが、天気が悪化すれば路面は一気に雪で覆われる。MLブルーテックの高速走行はご機嫌だ。エンジンはE350CDIと同じ540Nmのトルクを発生するクリーンディーゼルを積むが、AWDと組み合わせているので大きなトルクがしっかりと路面に伝わる。
さて、MLのディーゼル車は今年の秋頃に国内にブルーテックディーゼルの第二弾として発売されるようだが、大きく重いSUVとディーゼルの組み合わせは最高だろう。逆の言い方をするとSUVよりも軽くて空気抵抗が少ないセダンやワゴンならガソリンエンジンを使っても燃費への悪影響は少ないし、ハイブリッドやガソリン直噴ターボでも対応できるのだ。
もともと大きなSUVはアメリカで人気者だが、最近はスポーツカー顔負けの超高速型SUVも発売されている。オフロードを本籍とした本格的なクロスカントリー型SUVよりも、高級SUVが世界的なブームとなっている。しかし、無駄に大きなSUVは燃費では不利だ。そこでアメリカではSUVのハイブリッド車が人気を得ている。レクサスだけではなくフォードもメルセデスベンツも市販している。
しかし2008年頃からアメリカではSUVのディーゼルが人気がでてきている。全米で排ガス規制が厳しくなった年であるが、ディーゼルのクリーン化の目処が立つとディーゼル車も注目されるようになったのだ。ハイブリッドかディーゼルか。高級SUVを開発するメーカーは贅沢な悩みを抱えている。