スズキ アルトエコ

アルトエコ

【 ECO−S 】
全長×全幅×全高=3395mm×1475mm×1520mm
ホイールベース=2400mm
駆動方式=FF
エンジン=660cc直列3気筒DOHC
最高出力=38kW(52ps)/6000rpm
最大トルク=63Nm(6.4kg-m)/4000rpm
トランスミッション=CVT
JC08モード燃費=30.2km/L
車両本体価格=99万5000円
発売日:2011年12月13日

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スズキ アルトエコ 試乗レポート

2012/01/18 掲載
レポート:岡崎 五朗special blog
写真:篠原 晃一
試乗ステージ:幕張周辺

ダイハツには絶対に負けたくない

 非ハイブリッド車の燃費競争がスゴいことになっている。口火を切ったのはマツダのデミオ・スカイアクティブだが、すかさず追従してきたのがダイハツ。昨年9月に登場したミライースの燃費はJC08モードで30q/Lと、デミオの25q/Lを大幅に超えてきた。リッター30qといえば僕が10年ぐらい前にもっていた原付スクーターの実用燃費とほぼ同じ。これはもう驚きとしか言いようがない。

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 そんななか、今度はスズキである。アルトに新しく設定した「アルト・エコ」なるモデルのカタログ燃費は、イースをも凌ぐ30.2q/L。数字が数字だけに、スーパーカーブームの頃のランボルギーニ・カウンタックとフェラーリ512BBの最高速競争(300q/h vs 302q/h)を思い出した。そう、フェラーリが絶対にランボルギーニに負けたくなかったように、30.2q/Lという数字には、スズキの「ダイハツには絶対に負けたくない」という強烈な意地が込められているのである。

 まあ、冷静に考えれば、30q/Lと30.2q/Lの違いなど微々たるものであり、そこにどれほどの意味があるかのといえばウーンと唸ってしまう。けれど、物議を醸した蓮舫の「1番じゃなきゃダメなんですか」発言ではないけれど、ときに数字や順位に徹底的にこだわるのも、技術の進化にとっては必要だ。事実、ダイハツとスズキの動きに対し、ホンダも「われわれとしても、ただ指をくわえて眺めているわけにはいかない」と、追随の姿勢を見せている。

 ただし、燃費はクルマに求められる様々な要素のうちのひとつにすぎないと考えると、なりふり構わぬ燃費競争が、ときにユーザーメリットの低下に結びつく恐れもある。現実問題として超低転がり抵抗タイプのタイヤが走行性能や快適性にマイナスの効果を及ぼしているケースは多々あるし、軽量化による遮音材や防音材の省略が車内騒音の増加をもたらす懸念もある。非ハイブリッド車の燃費トップに躍り出たアルト・エコは果たしてどんなクルマに仕上がっているのか? 興味津々で試乗会に参加したのだった。

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