もしや新型プリウスの本命はこちらでは? そんな風にさえ思えるプリウス・プラグインハイブリッド(以下プリウスPHV)が遂に登場だ。当面は法人向けリース販売のみとなるが、要はフリートユーザーにどんどん使ってもらって問題点を浮かび上がらせ、一般の手に渡るまでに完成度に磨きをかけていこうというのが、その狙いである。
電源プラグのことを“コンセント”と呼ぶのが一般的な日本では「プラグイン」という言葉は耳に馴染みにくいところもあるが、その意味するところはプラグつまりはコンセントに繋いで充電できるということだ。バッテリーはプリウスのニッケル水素タイプに較べて4倍の大容量を誇るリチウムイオンタイプ。100Vの家庭用コンセントと接続すると約3時間でフル充電でき、その電力だけでJC08モード換算で約23.4kmの走行が可能になる。しかも、もし充電された電気を使い切っても、その後は普通のプリウスと同じハイブリッド車として走行することができるというのが、その最大の特徴。ハイブリッド燃費は30.6km/Lで、合算したプラグインハイブリッド燃費は57.0km/Lとなる。
三菱や日産が100%電気で走るEVを市販しようという時に、あるいはトヨタの態度は「まだエンジンも積んでいるの?」なんて慎重過ぎるように映るかもしれない。プリウスをコンセントから充電できるようにするだけで、何でこんなに時間がかかるの? と思う人も居るだろう。
しかし今回、このプリウスPHVに試乗して、トヨタの慎重さの意味が解ってきた。そして少なくとも当面、電動モビリティの恩恵をフルに享受できる選択肢は、このPHVにあるのではないかと感じたのである。
ではさっそく、その実力を検証してみることにしよう。