10月20日の発表以降、エコカー減税の追い風もあって順調に受注を伸ばしている新型車がある。プリウスだけだったトヨタブランドのハイブリッド専用車ラインナップに、新たに加わったSAIがそれだ。
月販目標台数3000台に対して、11月19日時点ですでに1万4000台以上の受注を達成。この数字は、昨今のハイブリッドカーの人気はもちろんのこと、トヨタのハイブリッドシステムに対する信頼を如実に表わしている。しかも、実際の発売は発表から1カ月以上も遅い12月7日。1万4000台の受注は、試乗ができない環境下で集めたものなのだ。
“乗り味”を確認せずに購入を決める。それだけ乗り味に対する興味が一般的に薄れているのでは? と心配になる現実でもあるが、見方を変えればハイブリッドカーに対する人気と信頼が厚いから可能な数字ともとれるのだ。
なにはともあれ、SAIは多数の納車待ちユーザーを生み出しているわけであり、まずはそうした人々の為にも結果から先に言ってしまおう。内外装の作りや乗り味を含め、SAIの完成度は非常に高い! とくにハイブリッドシステムを、ただ単に燃費を求めて採用したのではなく、様々な付加価値のために採用しているのが素晴らしい。深読みかもしれないが、SAIのハイブリッドシステムがもたらす付加価値は、今後のトヨタのハイブリッド戦略において重要になってくるとも考えられるのだ。