日本ではすでに市民権を得ているハイブリッドカーだが、フト世界に目をやるとまだまだレアなものといわざるを得ない。2009年、自動車は世界で6000万台以上販売されているが、ハイブリッドカーはそのうちの1%にすぎないからだ。しかも、それすらガソリンエンジンを搭載していることを考えると、化石燃料からなる内燃機関の必要性はそう簡単に薄れることはないと考えられる…。
そんなことを予知しての行動と思えるが、VWは近年TSIエンジンでガソリンエンジンの可能性を追求している。ダウンサイジングによる燃費の向上とそれに反比例するパワーアップは、我々を驚かせるばかりだ。
ではなぜ、彼らはディーゼルではなくガソリンエンジンにこだわるのか?
もちろんVWはクリーンディーゼルの開発も早くから行いそれをカタチにしてきた。そもそも燃焼効率の高いディーゼルはガソリンエンジンよりも燃費と低速トルクで優れているからだ。が、それは同時にブロックを頑丈につくるため重量が増してしまうという欠点もある。一説によるとガソリンエンジンよりも3割程度重量はかさむとか。
となるとコンパクトカーを得意とするVWには少々不利となる。それに広くいわれている排ガスの後処理問題も大きな課題。先進国の規制をクリアするにはコストの増加は避けられないところだ。
ということで、VWは直噴と過給を組み合わせたTSIを開発してきた。リーンバーンや自然吸気の可能性も考慮したが、採用には至らなかったという。では、TSIはどういったところが有利で今後どう進化していくのだろう。新型ポロでそれを鑑みる。