111km/Lという驚異的な燃費(欧州複合モード)を誇るフォルクスワーゲンXL1。その近未来的なスタイリングは燃費記録を狙うためのコンセプトカーといった風情だが、じつは市販化も視野に入っているというから驚きだ。今回は短いながらも一般道でステアリングを握る機会が得られたが、ドライビング・フィールは新鮮で喜びに満ちていた。エコとファンの両立の究極の姿でもあるのだ。
2002年に当時のフォルクスワーゲングループ会長だったDr.フェルディナンド・ピエヒ氏(現フォルクスワーゲンAG監査役会長)は「日常的に使えて、かつ燃費が100km/Lのクルマを生産モデルとして市場投入する」という「1リッターカー(1Lで100km走れるクルマ)」構想を打ち出した。XL1はその第3世代のコンセプトカーということになる。
パワートレーンは800ccの2気筒ディーゼルに7速DSG、そして電気モーターを組み合わせたもので、5kWh程度とみられるリチウムイオン・バッテリーは外部から充電可能。いわゆるプラグインHVとなっている。
プラグイン・ハイブリッドはEV走行モードが入っているので、従来のエンジン車やハイブリッドカー(外部充電無しの)と同じイメージで燃費性能をみることが難しい。XL1はバッテリーが満充電になっていれば、最初の35kmはEVモードでの走行が可能。これを含めた最大航続距離が550kmで、10Lの燃料タンクを持っているので、ハイブリッド・モードでの燃費は51.5km/L程度とみることができる。