最近の自動車業界の心配事と言えば“脱クルマ”。エコカー以前に、クルマそのものが否定されている部分すらある。話はそれをなにかと憂う心配性、小沢のお悩み相談から始まった。果たしてテリーは、どう諭す?

小沢 最近僕、凄く心配なんですよ。若者のクルマ離れだけじゃなくって、日本の“脱クルマ”が。辛うじて高速無料化が後押ししてますけど、それすら反対派というか、現実派が強く台頭している状態で。
テリー でもさ。この前のシルバーウィークもお盆もそうだけど、サービスエリアの横でみんな寝てるじゃない。
小沢 寝てる寝てる(笑)
テリー ワンボックスカーを自分で組み立てて、中で寝て、ヘタすると足湯まであってさ。あれって幌馬車みたいだよね。
小沢 ほぉ〜、開拓時代、つまりフロンティアだと。
テリー 家族で行って、みんなで泊まって、中でDVD観てさ。昔みたいに箱根のターンパイクで、コーナー滑らせて、缶コーヒー飲んでってのはないかもしれないけど、あれはあれで凄く楽しそうじゃない。
小沢 カーライフとして今までに無いと。
テリー だからなんかさ。今の自動車評論家が言ってる事って脆弱なんですよ。
小沢 う…
■ 中華街、インド村、讃岐うどん王国…
テリー もっとみんな逞しいし、したたか。いや、小沢さんはいいじゃない。小沢さんが書いてることって、いつもクルマの周辺でしょう。あれはありだと思う。でも、今ハードしか見ないってのはちょっとどうなのかって気はする。
小沢 確かに今、クルマをハードだけで語るのはとっくに終わってますよね。メーカーの補助があって生き残れてる部分がある。それに比べてユーザーって、僕らが思う以上に進化してて、先日ETC取材をしたら、みんな渋滞慣れしてるんですよ。大抵大阪ぐらいからディズニーランドに来てて、帰りに渋滞があろうが増えようが気にしてない。それすら折り込み済みで、単純に「安くなってありがとう」って感覚なんです。強いというか、つくづく日本は平民文化だなと。
テリー 高速沿いのアウトレットとかも一杯人が行くじゃない。そのうち中華街とか出来そうな気がするんだよね。カレー屋台が連なるインド村とか、讃岐うどん王国とかさ(笑)
小沢 いま佐野インターとか流行ってるみたいだし、地方はさし当たって日銭を稼ぎたいわけですからね。つい僕ら自動車評論家って、ヨーロッパかぶれで足湯とか温泉アミューズメントをバカにする傾向がありますが、意外と行くと楽しいなと(笑)