GREENTALKの切迫した悩みの1つに、もはやクルマのエコはクルマだけでは語れない! というのがある。エコは車両性能だけでなく、道路構造、制限スピード、高速料金、排ガス規定などと複雑に絡み合っており、それを論じ、導くのはもちろん政治家であり国会! 完璧に政治マターなのだ。そこで今回、コージは思い切って旧知の政治家で衆議院きっての論客、異端児=マーベリックとも言うべき作家・田中康夫センセイを直撃した。果たして我らが“康夫ちゃん”はどう答える?
小沢 康夫センセイ、お久しぶりです。随分ご立派で遠い存在になられて(笑)。
田中 そういう心が籠もっていない口先だけの、歯の浮いたセリフを、「お客さん、お口チョコレート、心アイスクリームねぇ」と台北やバンコクのホステスは、日本人駐在員のエロじじいに返すんだよ(爆)。まあ、おべんちゃらはいいから、早く本題入ってよ。
小沢 すいません(苦笑)。実はいまクルマのエコをテーマにしてまして、というかクルマは今やエコしかネタにならない状況で、しかしクルマ側だけでエコを語るのも限界なんですよ。燃費は良くなりました、でも信号が多くて効率のいいスピードで走れません! とか、軽は排気量を上げた方が逆に燃費が良くなります、でも官僚と既得権益が邪魔してます! とか。つまり、ハイブリッドカーがちょっと売れることより、今や販売の半分近くを占める軽自動車の規定がマトモになる方がエコなのでは? みたいな話がごろごろある。
田中 ふむふむ、コージも成長した。今は無き『NAVI』でスズキ編集長に怒鳴られてた小僧時代とは大違いだぞ。
小沢 おっと、誉められてしまいましたよ。クルマは単なる移動の道具なだけでなく、今や「エコ」「経済」「生活」すべてに複雑に絡み合ってて、エンジニアがどうこう出来るレベルではなく、完全に政治レベルです。つきましては康夫センセイはどのようにお考えなのかと。もっと言うとcarviewもセンセイと一緒に考えていきたいし、正しい“クルマの在り方”を見つけたい。さし当たり、いま話題の高速はどうでしょう。料金無料とか、上限1000円とか2000円の話とか…
田中 そういう数字の話もいいけどさ。実は高速の話に限らず問題なのは、全体の仕組みでしょうよ。例えば道路を作るのは国土交通省と国から金を貰ってる地方自治体だけど、クルマの車両に関しては経済産業省で、道路交通規制に関しては警察庁で、エコと称するところでは環境省と全くバラバラ。そう言う意味では本来“交通省”がなくてはいけないわけでしょう。
小沢 交通省! なるほど。