7月9日夜、新型ジャガーXJがロンドンのサーチギャラリーで世界初披露された。届いたばかりの資料を元に、フォトインプレッションで概要をお届けしよう。
■大胆すぎる変貌ぶり
フルモデルチェンジという表現に留まらず、まっさらな“ニューモデルの誕生”とでもいうべき大胆な変貌を遂げた新型XJ。伝統のロングノーズ&ロングデッキをかなぐり捨て、21世紀のジャガーを体現する斬新なスタイルを新採用した。
7月9日夜、新型ジャガーXJがロンドンのサーチギャラリーで世界初披露された。届いたばかりの資料を元に、フォトインプレッションで概要をお届けしよう。
■大胆すぎる変貌ぶり
フルモデルチェンジという表現に留まらず、まっさらな“ニューモデルの誕生”とでもいうべき大胆な変貌を遂げた新型XJ。伝統のロングノーズ&ロングデッキをかなぐり捨て、21世紀のジャガーを体現する斬新なスタイルを新採用した。
ショート版のボディサイズは、全長5122mm(現行比+22)×全幅1894mm(同−6)×全高1448(同−12)。細長い涙のしずくのような形状のサイドウィンドウがデザインの中心に据えられ、リアセクションを寝かした流麗かつスポーティなクーペフォルムを纏う。デザインが直線から曲線基調に変わったことは当然エアロダイナミクスの向上にも貢献し、Cd値はXFと同じ0.29をマーク。これはジャガー史上もっとも優れた数字だ。
Sクラスや7シリーズといったライバルよりも約150kg軽いと謳う軽量アルミボディは、その50%がリサイクル原料(将来的には75%まで引き上げ予定)。これは燃費性能だけではなく、設計・製造・ライフサイクルの観点からも環境に配慮していこうとするジャガーの施策のひとつで、この再生アルミニウムの採用によって一台あたり約3トンのCO2削減につながるという。
■未来感たっぷりの室内
クルマの室内というよりも、最先端の生活空間として造り上げられた未来感たっぷりの室内空間も注目だ。新型XJのメーター類はすべて“バーチャル”。つまり物理的なメーター類は存在せず、すべての情報は高解像度スクリーンに映し出される。その表現の自由度を活かした視認性を高める演出も多彩だ。例えば走行モードでダイナミックを選択すると、文字盤がスポーティなレッドに変化するとともに、ギア・インジケーターも目立つようになるといった具合である。
インパネ中央の8インチ・タッチスクリーンは、運転席と助手席で異なる画面を表示する「デュアルビュー」を採用。天井全面に広がり、デザイン上の肝にもなるガラスルーフは全車に標準装備される。また最新ジャガーのキーアイテムのひとつ、6速ATのシフトダイヤル「ジャガードライブセレクター」を装備するのはXKやXFシリーズと同様。もちろん最上の素材を選りすぐったクラフトマンシップ溢れるインテリアの仕上げは健在だ。
■高級車を再定義
エンジンは3つのV8ガソリンとV6ディーゼルの4機種。トップグレードの「スーパースポーツ」には5.0リッター直噴V8スーパーチャージャー(510ps/63.7kg-m)、「スーパーチャージド」にはそのデチューン版(470ps/58.6kg-m)、「プレミアムラグジュアリー」と「ポートフォリオ」には5.0リッター直噴V8のNA版(385ps/52.5kg-m)が搭載される。これらは従来の4.2リッターV8版からパフォーマンスアップしながらも、燃費やCO2排出量は同等レベルを維持しユーロ5にも適合している。組み合わされるトランスミッションはいずれもシフトバイワイヤ式の6速ATだ。
フラッグシップモデルに相応しく、連続可変ダンピングや電子制御式リアディファレンシャル、クイックレシオ・パワステといった最新テクノロジーを惜しみなく採用。これらが、ラグジュアリーでありながらエキサイティングな一面も併せ持つ新型XJの走りをサポートする。
「金は出すけれども、口は出さない」と伝え聞くインド・タタ社の潤沢な資金をバックに、高級車の世界に新たな1ページを書き記す新型ジャガーXJ。欧州ではすでに予約注文がスタートし、第一号車は2010年初頭にデリバリーされる予定だ。