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 すでにプロトタイプ試乗記をお届けしている新型フィットが、いよいよ発売の日を迎えた。初代フィットは全世界で200万台以上を販売し、一代にして絶対的な地位を獲得した大ヒットモデル。二代目となる新型では、今の生活により“フィット”するべく全方位的な進化を果たし、コンパクトカーの新しいベンチマークになりうる実力が与えられた。

 注目のパッケージングは、センタータンクレイアウトを継承しながら、室内空間の広さと使い勝手のよさを追求した新機軸。ディメンションは全長3900mm(先代比:+55mm)×全幅1695mm(+20mm)×全高1525mm(±0)、ホイールベース2500m(+50mm)で、前進感のある伸びやかなモノフォルムボディが印象的だ。またトレッドの拡大(前:35mm、後:+30mm)や四隅に配置したタイヤで、どっしりとした安定感も表現。目立たない部分ではあるが、フューエルリッドにホンダ初のプッシュリフターを採用してリッドつまみを無くしたこともデザイン上のトピックとなる。

 ボディがひと回り大きくなったことで、室内のゆとりも著しく向上。サイドウインドーをぎりぎりまで外側に配置したり、ドアライニングをえぐった形状にするといった工夫も効いている。ドライバーコンシャスに作られた運転席には、テレスコ(前後30mm)&チルト(上下40mm)ステアリング、ハイトアジャスター(上下50mm)を装備。アクセル&ブレーキペダルを15mmずつ右足寄りにレイアウトして、フットレストを新採用したのも朗報だろう。

 ラゲッジルームの使い勝手も秀逸だ。フレキシブルラゲッジボードの採用で、2階建てのアッパー&ロアモードや64Lの床下スペースを活用したトールモードなど、そのアレンジは容易かつ多彩。前後席間スペースが伸びたことで、前席を最後方に引いている時でも後席をワンアクションでフラットにできる点も見逃せない。また後席ヘッドレストは埋め込み式に変更されて、後方視界がよりクリアになった。

 と、内外装だけでもトピックス満載の新型フィットだが、走りの進化も驚異的。エンジンは1.3リッターi-VTEC(100ps/13.0kg-m←従来から14ps/0.9kg-m向上)と1.5リッターi-VTEC(120ps/14.8kg-m←従来から10ps/0.2kg-m向上)の2種類で、プロトタイプの試乗ではとくに1.3リッターの伸びやかな加速が印象に残った。また新開発のクリープ制御システムで停車時の無駄な燃料消費を抑えた効果もあってか、実用燃費がそれぞれ5〜9%向上。1.3リッター搭載車では、新開発CVTとの組み合わせで24km/Lという低燃費を叩きだしたグレードもある。サスペンション方式は従来からの前:マクファーソンストラット、後:H型トーションビームを踏襲し、各部の改良や新材料の採用で、よりしなやかな乗り心地としっかり感のあるハンドリングを実現した。

 また今回から1.5リッター搭載車は「RS(=ロードセイリング)」というスポーティな専用グレード名を冠し、内外装には専用パーツが奢られるなど、明確なキャラ分けがなされた。価格はその「RS」が157万5千円〜178万5千円、1.3リッター搭載車の上級グレード「L」が134万4千円〜167万4750円、ベーシックグレード「G」が119万7千円〜156万4500円。

写真:中野英幸
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