■ up!の顧客、半数以上が5ドアを希望[1/3]
コンセプトカーの段階からVWの新世代ベーシックモデルとして世界中で話題を集めたup!は、当初リアエンジンになるのではないかと言われながら、最終的にはコンベンショナルなFFコンパクトカーとして登場した。ドイツでは昨年11月にまず2ドア・バージョンが発売され、最初の3カ月で登録台数がセグメントのトップに躍り出ている。
しかし、開発責任者のDr.ハッケンベルクによれば、up!の顧客の半数以上はより実用性の高い5ドア・バージョンを待ち望んでいるはずだという。その5ドア・バージョンは、3ドアに遅れること約半年で(正確にはジュネーブモーターショーで一般にお披露目される3月6日に)ドイツで注文可能となる。今回はその5ドアに、ヴォルフスブルクで短時間だが試乗することが出来た。
既存の3ドアと新登場の5ドアは、ボディサイズに関してはまったく同じである。フロントおよびリアまわりにも変更点はない。ドアの枚数以外で外観上に違いがあるとすれば、サイドウインドーの形状が、3ドアではCピラー直前で下部がキックアップしているのに対し、5ドアは直線となっていることくらいだ。これは後席パッセンジャーの視界を改善するためである。
リアドアは開口部が広く、身長180cmの大柄な男性でも乗降性に不満はない。確かにシートに腰を下ろすとヒザがフロントシートバックに触れ、広々としているとは言いがたいが、つま先をシート下に入れられるので、街中を短時間移動する分には苦痛を感じることは無いだろう。ラゲッジスペースは2ドアと同じ251リッターを確保している。リアシートを折りたためば951リッターまで拡大可能だ。あえて文句を付けるなら、リアドアのウインドーが後部しか開かない前ヒンジ式であることくらいである。
【2ページへ】 >>