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A4のドライブフィールで印象的なのは、外界との隔絶感の高さだ。シートに座りドアを閉めると、バスッという重厚な音とともに車内は完全に外観と隔離され、金庫のなかにいるような感覚が生まれる。
特筆したいのは、走りだしてもそんな隔絶感が維持される点だ。これにはいろいろな要素が絡み合っているのだろうが、もっとも効いているのがボディ剛性だ。A4のボディは、まるでコンクリートのように硬い。粘りのある硬さ(=剛性感が高い)をもつ3シリーズや、基本的にはガッチリしているがサスペンション取り付け部など局所的な弱さが見受けられるB4とも違うガッチリした硬さ。剛性という言葉はもともと「外部からの力に対する変形しにくさ」を表す用語だが、A4のボディは剛性感ではなく剛性の塊である。
フットワークは他の2台同様、キビキビ感よりも、しっとりした落ち着き感と安心感を重視した味付けだ。アウトバーンやワインディングロードをスムースに、しかしハイアベレージで走り抜ける……そんなイメージである。ただしリニアリティーは3シリーズに、コーナリングスピードはB4に一歩リードを許す。ではA4の個性はどこにあるのかというと、やはり前述した“外界との隔絶感”と“高剛性”に尽きる。高速道路でもワインディングロードでも、はたまた街中でも、常に引き締まったドライで気持ちのいい乗り味を提供してくれるのがA4である。
3リッターのV6はパワーもあるし、サウンドもスポーティ。しかし、スムースさはベストとはいえない。また、人によっては「高回転域はちょっとうるさいな」と感じるかもしれない。ただし、過去数台のA4の3リッターモデルに乗った経験からいうと、スムースさと音に関しては個体ごとにやや大きめのバラツキが見受けられた。なかにはサウンド、回転フィールなど、すべての面で優しさを感じさせる非常にジェントルで気持ちのいいエンジンもあったと報告しておく。 |
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