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徹底比較 スポーツセダンの真髄
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各写真をクリックすると拡大表示します ベンチマーカーとしての誇り
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 エンジンは新世代の直列6気筒で3リッターの排気量から231psの最高出力を引き出す。この新しいBMWエンジンは、スムースで、静かで、自在にドライバーの意志に応えてくれる。3リッターものキャパシティーがあると、100km/hプラスαでのクルージングはさすがに余裕綽々で、サウンドはといえば微かなハミング音が遠くのほうから聞こえてくるのみ。しかし、少しでもアクセルを踏み込むと、「乾いているのに艶がある」というBMWらしいサウンドが耳に飛び込んでくる。

 トップエンドまで回したときのピッと芯の通った回転フィールもゴキゲンだ。圧倒的な加速感という点ではB4のターボエンジンに及ばないが、どんな回転域からでもレスポンスよくリニアに伸びていく点や、まるで精密機械のような緻密な回転フィール、ドライバーの意志をスムースになぞる上品なアウトプット感覚など、感性に訴えかける部分での優位性には揺るぎないものがある。

 ハンドリングはとにかく素直。身のこなしは決して過敏ではなく、むしろリニアでスムース。3シリーズの凄いところは、そのリニアさがハンパじゃないところだ。50:50という理想的な前後重量配分を、キビキビ感ではなくリニアリティー演出のために使っている・・・・そんな印象である。だから、針の穴を通すような正確さでクリッピングポイントをデッドに狙っていける。加えて、必要以上のキックバックを抑え込みつつ路面とタイヤの関係をリアルに伝えてきてくれるステアリングが、ドライバーに楽しさと自信を与えてくれる。

 乗り心地も最高だ。硬さと粘りを併せもったボディは17インチタイヤを完璧に履きこなしていて、尖ったショックを上手に丸め込む。うねった路面では足がきれいに動いてボディの上下動を最小限に抑えるが、動きを強引に封じ込めるようなことはせず、相撲の“いなし”のように、サラリとやり過ごしてしまう。このあたりの味付けはまさに芸術品レベルである。デビュー後5年経ったいまなお、日本のスポーツセダン開発者に「目標は3シリーズ」と言わせる実力はやはりハンパじゃない。
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