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レポート:岡崎 五朗 |
人間が本能的に持つ、速度に対する憧れや移動に対する欲求を“風を切って走る”という最もプリミティブな形で味わわせてくれるのが、2シーターオープンスポーツだ。ステーションワゴンやミニバンが、レジャーを強力にバックアップしてくれるツールであるのに対し、2シーターオープンスポーツは、ステアリングを握って走るという行為そのものが立派なエンターテインメントになる。そういう意味では、2シーターオープンスポーツこそ究極のRVと言えるのかもしれない。
今回は、走りのベンチマークカーとして君臨するポルシェ ボクスターSと、プレミアム感で独自の地位を築くメルセデス ベンツSLK320を試乗に連れ出し、ニューカマーであるBMW Z4と乗り比べてみた。アウディTTロードスターが入っていないことに違和感を覚える人もいるだろうが、今回は6気筒エンジンを搭載する2シーターオープンスポーツという括りで揃えてみた。アウディファンの方には申し訳ないが、ご了承いただきたい。
ここで興味深いのは、同じ6気筒でもZ4はストレート6、ボクスターはフラット6、SLKはV6と、それぞれまったく異なるレイアウトを採用していることだ。このあたりは、自らのブランドの独自性を何より大切にするドイツのプレミアムメーカーらしい部分である。
強力なライバルを相手にZ4がどんな戦いを見せてくれるのか? またZ4の特徴、ポジショニングとは? 比較試乗を通して、この実に興味深いテーマを読み解いていくことにしよう。 |
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