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今年2003年が“スーパーカー・ヴィンテージイヤー”になることは、2000年ごろから自動車業界で囁かれていた。ひと足早く昨年秋にエンツォ・フェラーリが発売され、今年春には当初の予定どおりにポルシェ・カレラGTとミドルランボルギーニ・ガヤルドがデビュー。そしてこの9月に開幕するフランクフルト・モーターショーでは、メルセデスが1999年に初のコンセプトを発表したSLRを、そしてVWグループが1001ps/最高速400キロ以上!を豪語するブガッティ・ヴェイロンをデビューさせるのだ。これらの計画のほとんどが、2000年前後に公になったのであり、そのときから世界中のクルマ好きは2003年の到来を待ち望んでいたというわけだ。
さて、フェラーリ、ポルシェ、ランボルギーニという名門たちの後を追う形で登場するメルセデスSLRの市販モデルは、先日に「メルセデスベンツSLRマクラーレン」という正式車名が発表され、それと同時に数枚のオフィシャル写真が公開された。
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“SLR”といえば、グランプリマシンのW196をベースにガルウイングの初代300SL風のボディを被せたレーシングスポーツカーで、1955年のタルガフローリオをはじめとするロードレースを席巻した当時最強のレーシングマシンでもあった。1955年に登場したSLRはその破竹の勢いのままルマン24時間にも参戦するが、そこで300SLRはモータースポーツ史に残る大事故を起し、それをキッカケにメルセデスのモータースポーツ活動は長い休止時代を迎えることになったのはご存知のとおり。……と、メルセデスにとっての“SLR”という記号はその歴史的価値において、たとえば日産にとってのGT-Rと同等、いやそれ以上に神聖なものということができる。
そんな神聖なSLRの名を、実に約50年ぶりに復活させたスーパーカーがこのSLRマクラーレンなのである。そのサブネームから分かるように、その開発と生産は当初からのアナウンスどおりに今やダイムラークライスラーの子会社となったマクラーレンが担当する。マクラーレンといえばF1グランプリでの活動はもちろんのこと、クルマ好きなら90年代に少量生産されたスーパーカー「マクラーレンF1」を思い出す人もいるだろう。天才ゴードン・マーレイが設計して量産車としては初となったカーボンコンポジットボディを採用、そしてBMW製の6.0リッターV12を搭載したマクラーレンF1は、その実測値としては現在も市販車世界一の座を守っている。 |
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