7年ぶりに一新されたメルセデス・ベンツ Cクラスは、スポーティ路線へと明確に舵を切った。アヴァンギャルド系にはメルセデスのスポーティイメージであるSL風のマスクを与え、“アジリティ=俊敏さ”というキャッチコピーを前面に押し出す。
その狙いはもちろん、欧州プレミアムDセグメントの首位に君臨するBMW 3シリーズにある。昨年のドイツ本国におけるCクラスのシェアは、3シリーズのわずか半数と言われ、日本国内でもCクラスがモデル末期だったこともあり、シェアは3シリーズの30%以下と苦戦。逆に、発売から2年が過ぎた3シリーズは前年比121.9%を売り上げる絶好調を維持している…となれば、王者メルセデスといえども、マーケットの流れを無視するわけにはいかないというわけだ。
かくして、新型Cクラスはクイックな操縦性や、可変ダンパーを与えられたスポーティなセダンへと進化し、3シリーズに真っ向から勝負を挑む。とはいえ、そこには大きな疑問が残るはずだ。「Cクラスは3シリーズの“走り”を越えたのか?」「そもそも、メルセデスの目指す“走り”とは3シリーズと同じモノなのか?」と。
今回は、日本のプレミアムDセグメントを代表するレクサスISも比較に加え、プレミアムDセグメントサルーン“走り”を掘り下げる。もちろん、このクラスともなればデザインや上質感、快適性や数々のアメニティにも注目で、それらの魅力と走りとのバランスから、それぞれのブランドの哲学も見えてくるはずだ。