デミオが好調、7月の発売から1ヶ月で月販目標台数5000台の3倍となる1万5000台に達したという。国産Bセグメント市場は、ヴィッツ・フィット・マーチ・スイフトといったコンパクトハッチがひしめく激戦区だが、それだけ、このセグメントの人気が高いということで、ここ最近の国産乗用車の販売ランキングベスト10でも、6台前後のコンパクトハッチが常にランクインするという盛況ぶりだ。
軽自動車と同等以上の燃費を叩き出しつつ、倍近い排気量による余裕の走りを見せるコンパクトハッチは、ガソリン価格が急騰する時代背景にもピタリとハマる。マイナーチェンジしたスイフトも、新しいデミオも、後席を簡略化したりエンジン排気量を落としたりといったダイエットをしてまで燃費の追求をしてきたが、燃費向上の究極の手段とも言える軽量化は、国産コンパクトハッチの主流になるのかもしれない。
一方、MINI、207、グランデプントなどがしのぎを削る欧州のBセグメントからは、日本とは少し違うトレンドが見えてくる。クリオやポロなど合理的なパッケージのハッチバックも健在ながら、例えばMINIはデザインと質感重視のクルマ作りだし、207やグランデプントも、キャビンの拡大よりはデザイン的な理由から、旧モデルよりボディサイズを拡大させてくる、キャラクター路線を取りつつある。
今回、日本からはミラーサイクルエンジンを搭載した燃費追求モデルのデミオ13C-V、マイナーチェンジで新型1.2リッターユニットとCVTを搭載したスイフト スタイル、欧州からはキャラクター路線の最前線を走るMINI ONEを迎え、最新Bセグメントハッチの実力や、日本と欧州のクルマ作りの違いにもメスを入れる。
エンジンはスイフトの1200ccから、100cc刻みでデミオの1300cc、MINIの1400cc。トランスミッションはデミオとスイフトがCVT、MINIは6速AT。車両重量は国産2モデルが1000kgに収まるのに対し、MINIは1130kgと重量級。さらに価格ではMINIは約100万円近く高い。下野康史と伏木悦郎、ふたりの重鎮評論家によるレポート。