[東京 30日 ロイター]
日産自動車<7201.T>は30日、日米欧で2010年度に投入予定の5人乗り電気自動車(EV)について、国内では本体価格376万円で12月に販売すると発表した。
電気自動車普及のため政府が拠出する補助金(想定額約77万円)を差し引いた実質購買価格は299万円からで、電気自動車の量産で先行する三菱自動車<7211.T>の「アイミーブ」(実質価格320万円)を下回る。値ごろ感を演出し早期の量産体制確立を目指す。
国内の販売予定台数は2010年度に6000台で4月1日から予約を開始する。なおインターネット上で9300台の先行予約があるという。内訳は法人や自治体が1600台、一般顧客7700台。
米欧での販売価格や台数目標などは31日以降順次公表する予定だ。
横浜市内の本社で会見した志賀俊之・COO(最高執行責任者)は、温暖化ガスを排出しない「ゼロエミッション車(電気自動車)でリーダーとなるのは日産とルノー<RENA.PA>のコミットメント」だと強調。日本とほぼ同水準の補助金制度のある米仏などでも投入することで、普及への「勢いをつけていきたい」と述べた。日産は2012年以降にリーフの本格量産体制に入り、年間20万台以上の生産を目指す。
日産側の試算によると、リーフと同等の性能のガソリン車の価格を244万円と想定した場合、車両の実質購入金額と6年間の燃料代の合計金額はリーフが307万6000円と、ガソリン車の311万円より安くなるという。トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」との同様の比較でも、「トントンもしくはリーフが少し安くなる」(ゼロエミッション事業本部の阿部徹氏)という。
電気自動車普及の最大の障害である充電インフラを整備するため、全国2200カ所の日産のディーラー店舗に充電器を設置する。ただフル充電に8時間程度必要なため、このうち200カ所の店舗に30分程度で充電可能な急速充電器を設置する。急速充電器については、日産と共同で仕様を開発した東京電力などと今月設立した協議会が設置普及を目指している。
■フォトインプレッション「日産リーフ」