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ルノー  メガーヌ グラスルーフ・カブリオレ           レポート:佐野 弘宗        写真:菊池 貴之
取材協力:ルノー・ジャポン株式会社
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ルノー  メガーヌ グラスルーフ・カブリオレ
133psと19.5kg-mを発揮する2リッター直4エンジンを搭載。可変吸気バルブタイミング機構も備える。
ルノー  メガーヌ グラスルーフ・カブリオレ
ミッションは4速AT。クルマまかせでイージーに走るのもいいが、マニュアルモードで積極的に操りたい。
ルノー  メガーヌ グラスルーフ・カブリオレ
タイヤは前後とも205/50R17を装着。不整地路面では若干バタつきを感じるが、速域が高くなるにつれコシのあるルノー足が味わえる。
ルノー  メガーヌ グラスルーフ・カブリオレ
ご覧のとおり後席のレッグスペースは少ない。大人4人でツーリングを楽しむには少々ガマンが必要か?
ルノー  メガーヌ グラスルーフ・カブリオレ
街中での速度域なら、風の巻き込みは気にならない。シートヒーターを効かせながら走る、冬のオープンドライブってなかなかオツです。
ルノー  メガーヌ グラスルーフ・カブリオレ
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新車の乗り出し価格は?
意外にも、もっともルノーらしい乗り味を楽しめるクルマ
 ヨーロッパCセグメントのオープン・モデルは「オープンなのに4人乗れる」という点も売りだ。このメガーヌGCもプジョー307CC同様に「大人4人がキチンと乗れる」とアナウンスするが、正直なところ、その主張は宣伝文句として差し引いて考えるべき。確かに、リアシートでもヘッドルームとレッグルームは日本でいうコンパクトミニバンのサードシート程度の空間は用意されているから、小柄な女性や子供ならなんとか納まる。だが問題は、シートバックが体感的に“ほぼ直角”というべき着座姿勢にある。身体が強制的に起された姿勢での長時間ドライブは苦痛というほかなく、リアシートに頻繁に人を乗せるような使い方にはハッキリいって向いていない。この点はプジョー307CCの方がいくらかマシだが、それでも大同小異、この種のオープン・モデルはやはり「リアシートは緊急補助席もしくは荷物用」と割り切るべき。

 日本で販売されるメガーヌGCは現時点で1グレードのみで、パワートレーンはハッチバックやツーリングワゴンのものと同じ2.0リッター4気筒(133PS/19.5kg-m)+4速AT。それはともかく、メガーヌGCの走りで最も印象に残ったのは乗り心地の良さ。重量物のガラスを天井に置くボディ構造、そして短いホイールベース、50扁平の17インチホイールなどなど、乗り心地の確保にはデメリットになりそうな要素が揃うメガーヌGC。だが実際にはハッチバックツーリングワゴンも含めて、筆者が日本で試乗したメガーヌIIのなかで、最もしなやかに路面からの衝撃を吸収する伝統の“ルノー足”に最も近い仕上がりだ

 メガーヌGCの車重は、たとえば同じ17インチホイールのハッチバック2.0プレミアムより200kg重いが、乗り心地だけでいえばボディは重い方が有利ではある。しかし、この柔らかでありながら飛ばしても程よいコシを感じさせる絶妙のフットワークはそれだけで実現できるようなものではない。ルノージャポン広報氏によると、GC(とツーリングワゴン)のサスペンションは重い荷重を考慮した専用設計だというし、メガーヌIIが欧州デビューしてから2年以上経過していることもあってセッティングの熟成も進んでいるんだろう。この乗り心地は、伝統的フランス車の経験がない方は一度体験してみるといい。目からウロコが落ちるはずである。

 VWゴルフやオペル・アストラのカブリオレがちょうどモデルチェンジのスキ間期間にある現在、このクラスの4座オープンはメガーヌGCとプジョー307CC、そしてVWニュービートル・カブリオレの三つどもえ状態。レア度と乗り心地、そしてトランク容量(ただしクローズ状態)ではメガーヌの勝ち、走りのスポーツテイストと後席の広さでは307、そして筆者のようなオヤジには恥ずかしいほどの強烈キャラ(この種のクルマには大切!)でニュービートル…といったところか。まあ、いずれにしても、この種の(いい意味で)イロモノグルマは好みとインスピレーションで衝動買いするのが正しい選び方なのだ。なんの結論にもなっていないけど。

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