新世代イタリア男の真価は?
ブレラは直4もV6も、アルファ・ロメオのエンジンにマニアが期待するレベルの官能性が備わっていない、という批判を耳にすることがある。つまり156の中期頃までの4気筒TSユニットやアルファV6のような気持ちいい音色を奏でないし、レスポンスもあの頃のエンジンほどシャープに感じられない、というコンプレインである。たしかにその気持ち、分からぬではないが、ベースにGMのコンポーネンツを使いながら、ここまで爽快感のある回転フィールを持ったエンジンに仕上がっているのは充分容認に値するのではないか、という見方もできる。そう、僕の見方は後者で、しかも今後、アルファのエンジンらしさをもっと明確に表現できるようになる可能性を信じたいと思う。ブレラで最も感激的なのは、エンジンのパワーを持て余すことなく路面に伝え切るシャシーを持つに至ったという事実で、とりわけ2.2 JSTなどは6段MTを駆使しながらエンジンをレッドゾーン入口まで引っ張って次のコーナーに向けて加速するという、まるで小排気量のスポーツカーのようなやり方でドライビングをエンジョイすることもできる。つまりGMのコンポーネンツを利用することによって、アルファ・ロメオのハードは確実に進化したのである。
したがってあとは、2プラス2シーター+ハッチバックというボディのコンセプトと、それを包むジウジアーロのスタイリングを好むかどうか、に掛かっているわけだ。ちなみにダッシュボードの基本造形が159と変わらぬコクピットも、ブレラの場合は3種類のカラーコンビネーションと3種類の素材による合計9種類からインテリアトリムを選べるという広い選択範囲を与えられているのに加えて、ボディカラーも10種類のなかから選べるなど、メーカー側も自らのセンスを凝らして顧客の多様なセンスに可能な限り応えようとする、イタリアの商品らしい伝統が生きているといってよかろう。











