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試乗レポート   

アウディ
Q7

レポート:萩原秀輝
写真:菊池貴之
試乗ステージ:箱根周辺

【 Q7 4.2FSI クワトロ 】

全長×全幅×全高=5085×1985×1740mm、ホイールベース=3000mm、車重=2350kg、駆動方式=4WD、エンジン=4163cc V型8気筒DOHC [257kW(350ps)/6800rpm、440Nm(44.9kg-m)/3500rpm]、トランスミッション=6速AT、車両本体価格=945万円
アウディ Q7
アウディ Q7
全長5mを超えるボディはRクラス(4930mm)、レンジローバー(4950mm、※スポーツは4795mm)、カイエン(4800mm)、X5(4667mm)と比べてもはるかに大きい。シートは3列で乗車定員は7名、オプション設定される6人乗り仕様では2列目がセパレートシートになる。CD値は0.37で、車高調整の利くエアサス装備モデルは0.35まで下がる。
アウディ Q7
Dピラー周りの処理はクーペを思わせる。テールゲート標準で電動開閉可能。リアエンドには100mmの大径エグゾーストが左右から突き出す。ボディカラーは全9色。タイヤサイズは標準で255/55R18。

予想外! 巨体を意識させない走り

 まるで、陸に上がったクジラのようだ。アウディQ7のボディサイズの大きさに驚いて、鈍重な印象を抱いたわけではない。むしろ正反対だ。クジラが海面から豪快にジャンプするように、Q7は巨体でありながら躍動感をみなぎらせている。しかも、印象がそうなだけではなく、Q7は実際の走りでも巨体を意識させない。それどころか、SUVとは思えない走りの刺激を実感させてくれるのだ。

 そもそも、走りを際立たせたSUVではBMW X5が時代を先駆けた。その後、ポルシェからはカイエンが投入され、ランドローバーのレンジスポーツが続いた。アウディも、2003年にパイクスピークという名でQ7のプロトタイプを発表。つまり、Q7は後発モデルとしての優位性を最大限に発揮させつつ、アウディらしさを望む人々の期待に応えるように誕生したわけだ。アウディ自身もQ7をパフォーマンスSUVと位置付けているだけに、走りの刺激がなるほど納得できる。

 とくに、操縦性の小気味よさといったらアウディA3あたりを走らせている感覚に近い。ステアリング操作に対してクルマの鼻先がスッと向きを変えるので、試乗の舞台となった箱根の山岳路をアップテンポなリズムで駆け抜けることが可能。重心はかなり高いはずだが、ロール感が抑えられているのでコーナリング中にイン側が浮き足立つことがない。逆にアウト側のサスペンションをジワッと沈ませる感覚が得られるので、4輪で路面をシッカリつかむ安定感が確かめられる。

 では、なぜQ7はこうした巨体ながら躍動的な見た目の印象や予想外に小気味よく信頼感もある操縦安定性を示すのだろうか。続いて、その分析に入ろうと思う。

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