| 試乗レポート |
クライスラー PTストリートクルーザー ルート66 【限定車】
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レポート:川端由美
写真:菊池貴之
取材協力:ダイムラー・クライスラー日本
試乗ステージ:ヒルトン小田原リゾート&スパ
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【 ルート66 スペック 】
全長×全幅×全高=4330×1750×1630mm、ホイールベース=2615mm、車重=1460kg、駆動方式=FF、エンジン=2.4リッター・直列4気筒 DOHC(143ps/5200rpm、21.8kg-m/4000rpm)、トランスミッション=4速AT、価格=294万円 |
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大陸的な魅力を持つミニ・ミニバン
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「ホントにそんな形のクルマが出るの?」と、PTクルーザーが巷間の噂になったのは6年前。その3年前、レトロ・ブームに沸いていたデトロイトショーで発表されたから、奇をてらったデザインで話題作りだろう、なんて思ってた。ところが、フロントグリルからボンネットへのV字型に切れ込んだラインや、ふっくらしたアーチを描くホイールハウス……と、まるでアル・カポネの時代のようなクラシックな外観が、ベビーブーマーたちのハートを射止めたらしい。発売前からラブコールが殺到し、たちまち全米でファンを増やしていった。
あれから6年、初めてフェイスリフトを受けた2006年モデルでは、ピーナッツみたいな形のフロントランプとクローム仕上げのグリルがパッと目を引く。後ろには、可愛らしいリアスポイラーがちょんと付いている。1台だけ立派なスポイラーが目立つのは、サイドに「66」のバッジを付けた限定仕様の「ルート66」だ。その名から思い浮かぶのは、1946年のヒットナンバー。この歌を聞いてシカゴからロサンゼルスまで8つの州にまたがり、約4000kmを結ぶ巨大高速道路を想像しようとしても、日本人のスケール感ではイメージが湧かないのも当然。だって日本を縦断しても、3000kmってところなんだから。
「ルート66」に限らず、PTクルーザーにはそんな大陸的な魅力を感じる。アクセルを踏むと、143ps/21.8kg-mを生む2.4リッターDOHCユニットが1460kgのボディをガッと力強く加速する。組み合わされる4速ATはマニュアルでシフトチェンジもできるけれど、峠でトバすよりは、見渡す限り信号のない広々した道をダーッと流すように走っていきたい感じ。そして意外にも、クラシックな外観とは裏腹に使い勝手がいい。荷室は広いだけでなく、パーセルシェルフをピクニックテーブルにしたりもできちゃう。さすがは、元祖ミニバンを生み出したメーカーだなぁって思う。幅は3ナンバー枠だけれど、4330mmの全長はホンダ・シビックよりも短いから、街中での取り回しもよさそう。
新しい高速道路に役割を奪われたルート66は、とうとう1985年に廃止されてしまった。でもいま、アメリカが輝いていた頃を懐かしむ人々の手で、少しずつ復活している。ルート66と同様、“旧き良きアメリカ”を思い起こさせるPTクルーザーのデザインは、アメリカ人の郷愁を誘うのかもしれない。
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