独創のフレンチミニバン
晴れオンナで本当に良かったと、この時ほど強く感じたことはない。シトロエンから誕生したコンパクトMPV、C4 Picasso(ピカソ)と対面した時である。
2006年9月30日に、パリサロンでワールドプレミアとなったこのC4ピカソは、3列7人乗りのフレンチミニバンで、既存する2列5人乗りのクサラ・ピカソと、ひと回り大きいC8の中間の存在になる。ベースとなっているのはもちろん、名前からも判るとおりコンパクトセダン/クーペのC4で、ちょうど2年前、2004年のパリサロンでデビューしたモデルだ。日本での発売開始は翌年5月のことだったが、ツウを「シトロエンが還ってきた」と唸らせる一方、それまでシトロエンに無関心だった人からのラブコールも多く、評価は上々の1台。それだけにC4ピカソがどう出てくるか、注目度は高いはずだ。
さて、重苦しいパリの空を離れ、南仏はトゥールーズ空港に降り立ったのは、まだパリサロン真っ最中のこと。前回訪れた時は、パリからクルマをとばして7時間以上もかかったのだが、飛行機なら80分のショートトリップだ。ラウンジからいきなり、話題の最新エアバスA380の姿が見えて驚いたが、トゥールーズは航空宇宙産業で名の知れた都市で、今もエアバス社の本拠地なのだそうだ。駐車場へ行くと、ここから数十キロ離れた試乗会場への移動用に、運転手付きのC4ピカソそのものが待っていて、さらに驚くことになった。
ナマで見る外観からは、C4セダンのコロンとしたフォルムに厚みをもたせ、むき卵のようににツルリとした印象を受けた。左右ドアミラー付近に入った「picasso」のメッキエンブレムと、中央がメッキのルーフレールがアクセントだ。そして正面から見ると、どこまでがガラスでどこからがルーフかわからない、独創的な薫りをプンプンさせている。











