圧倒的直進性、夢のような乗り心地
他車のほとんどは、姿勢をフラットに保つことを重視している感がある。ビッグ・シトロエンも先代XMではその傾向があった。でもC6のコンフォートモードはそうではない。ありのままに揺れる。どっちが心地よいかって? それはベッドとハンモックを比べるようなものだ。
他のメーカーは、まず金属バネがあり、その後エアや油圧を出したので、乗り味を金属バネに近づけようとしている。でもシトロエンは50年前からこの方式。これがスタンダードだ。だから短所を消すのではなく長所を生かしている。段差を素直に伝えることもあるけれど、ツボにはまったときの乗り味はまさに夢心地だ。
だからスポーツモードは、必要にせまられて速く走るとき、ハイドロ嫌いのゲストを載せるときなどに限定したくなる。スポーツモードをノーマルモード、コンフォートモードをシトロエンモードという名前にしたほうがいいのでは?と思ってしまうほどだ。
これまた伝統の圧倒的な直進安定性と、夢のような乗り心地に身をゆだねながら、はるかかなたを目指す。これは快適を超えている。快感といっていいかもしれない。その快感にひたったまま移動できるというゼイタク。スピードよりもすばらしいモノが、このクルマにはある。
C6、カタチだけじゃない。その走りもまた、シトロエン完全復活を感じさせるものだった。










